第二百七十話 私、モノクロな軍団を設置しました。
《時空間》で広範囲の足場を作って【終焉の焱紋】を付与した【結界】の範囲を広げる。
よし、吹雪の中に即興の休憩所の出来上がり!
後は魔力によってプカプカ浮かせてたモノクロな軍隊を降ろしてっと。
うーん、こうしてみると結構大きいね。
背丈は2メートルは軽く超えてるんじゃないかな。
それが32体も居るから圧を感じちゃうね。
双子が使ってた時は30センチも無かった気がするんだけど。
まぁ、いいか。
さて、同じような形が居るから分けなきゃね。
えっと、甲冑を着てフルフェイスを被っているのが白と黒で8体づつ。
白が身丈程の大剣を持ってて甲冑はスマートだね。
細身の人用な西洋甲冑のようでフェンシングをしそうだね。
黒が身体を隠せる程のタワーシールドを持ってて棘が付いてる重厚な甲冑だね。
ファランクスって重装備の戦術が出来そうな感じ。
これが一番多いタイプで2メートルかな。
次はうーん、なんて言えば良いのかな?
塔だね、うん。
出入り口の無い電柱ぐらいの高さの白と黒の塔が二基づつある。
どっちも上の方に窓があるからそこから何かが出てきそうな予感。
それと、上半身が人で下半身が馬って言うのが居る。
馬の首の部分が人の上半身が付いているって感じ。
あれ、ケンタウロスみたいな姿だね。
身長は・・・この時はどっちを言えば良いのかな?
人の部分の上半身だけなら1,5メートルはあるし、下半身の馬の部分は馬は動物園で見た子象よりも大きい。
全身鎧で白は自動車を貫けそうな長槍で黒はバリスタと見間違えそうな大弓を抱えてる。
あれ、弓矢は持ってないけど。
あと、被っている兜は目の部分が横の穴が開いているけど見えてるのかな。
次はローブを着てのっペらな仮面を付けている人型が白と黒で2体づつ。
白は小綺麗なローブを着て辞書のような分厚い本を抱えてる。
黒はボロボロのローブを着て先端に曲がりくねった角が生えた赤黒いドクロを持ってる。
そして、白と黒の女性が1人づつ。
白い女性は王冠と宝石の付いた杖、分厚いローブを着て神々しい後光が出てる。
うん、何故か後光が見える。
黒い女性は黒い光沢がある薄いドレスを纏い、黒いケープを被ってなんだかゆらぁっと幽鬼のような雰囲気だね。
あ、なんで女性か分かったって?
余分な脂肪が忌々しいほど主張してるからだよ、ケッ!
最後に白と黒の小人。
白はずんぐりムックリの達磨みたいで。
黒は枯れ枝のように細身だね。
うん、見た目だけじゃ分かりにくいからここで試運転と行こうじゃないか!
【鑑定】じゃ、能力が分からなかったからタイプ別に調べないとね。