第二百六十五話 私、ノーセブス帝国について諜報をしました。
朝ご飯を食べた私はヤハルさんにノーセブス帝国を統べる人を聞いてみた。
今から配下にしに行くからね。
周囲のイメージも知っておかないとね。
「ノーセブス帝国、でございますか?
はい、今の方は女帝、カリシア・ハーン・ローウェイヤ・ノーセブスでございましょう。」
へぇ、男性じゃなくて女性なんだ。
女帝かぁ。
う〜ん、なんだろ、言葉のイメージが怖い女性しか浮かばない。
なんか、露出度の高い服を着て鞭をペシペシして奴隷の男性の上に座ってて。
こんな事を言うんだよ。
『跪きなさい、ブタ共!』
・・・うん、多分、違うね。
そんな妄想に浸っている私にウォンバットさんは口を挟んできた。
「『氷麗の女帝』であるか。
確か、氷属性の魔法攻撃を得意とする女帝で現在の人族の勇者であるリコールの母にあたる方であったな。」
はい?
リコールさんのお母さん?
勇者にして帝国のお姫様だったのか。
記憶は石像に変えた時に読んだけどお姫様だっては知らなかったな。
まぁ、何をしに私の所に来たのか知りたかっただけだし、そう多くは記憶を読んでなかったからね。
その後もヤハルさんとウォンバットさんからノーセブス帝国や女帝の情報を仕入れていく。
まぁ、ノーセブス帝国の情報は前にヤハルさんから聞いた情報とあまり変わらなかったけどね。
女帝の話は氷属性の魔法の使い手って以外は一度もノーセブス帝国から出てこないから全く分かっていないそうだ。
国の首相達の集会も代理の者を遣わせるから国の首相も知らないらしい。
女帝が崩御したとは聞かないから凄い長寿で帝国が出来てから女帝として君臨していると言われているらしい。
魔物の血を引いてるとか、雪原の精霊だとか、女帝という人はは存在せずに国宝級の魔道具の名前だとか、色々と噂があるらしいけどね。
あ、静と忍はコペル君にカードを自慢してた。
そして二人は途中で私の方をチラチラと見てくる。
はいはい、カード製造機を出しとくからコペル君にも使わせてねー。
そーだねー、あまり分からないのは嫌だからノーセブス帝国に忍ばせてるクリア団の情報も聞きに行こうかな。
出店で結構稼いでいるのは分かってるんだけどね。
武器とか防具とかご飯に魔道具もどきがどんどん流れていくのが分かるからね。
今まで買い取った奴隷が溜まっていそうだしね。
良い機会だから奴隷も配下に加えて行こうかな。