第二百五十四話 私、華麗に着地しました。
【飛行】と魔力操作で華麗に着地した私の数メートル離れた所にコンコロの小山がゴロゴロと動いてる。
うん、審査員がここに居れば10点満点をくれただろうね。
・・・ゴブリン達に新体操を教え込んだら新しいスキルを覚えてくれるかな?
狼は輪潜りかな。
不浄蟲は、ネットで見かけたゴキブリアート的な奴をしてもらおう。
うん、乱戦後にね。
さて、コンコロを配下にしようっと。
なんか、弱過ぎて触っただけで倒せそうな気がするから、もうちっと近付いて《魔王の契約》、《狂人の祟》コンボで捉えよう。
周囲に人は無し。
まぁ、《時空間》で隠すけどね。
はは、完全犯罪し放題だね。
しないけど。
私はコンコロに近付いて片手を向けてスキルを発動させた。
「《魔王の契約》、《狂人の祟》。」
私の手から黒いモヤが溢れ出してコンコロの小山にぶつかる。
全体的に黒いモヤが広がっていって包み込んでいく。
何個かモヤを弾いたけど、もうすでに一個堕としたから安心だね。
一気にコンコロの小山を私の配下に仕立て上げた。
さて、ここで天井の亜空間、『天空城』に連れて行こうかと思ったけど、こいつらの魔石って数少ない調味料だしね。
何個か置いておくのがいいかな。
いや、『クリア団』経由で魔石を売り出そうかな?
でも、今は私もお金があまり必要無いんだけどね。
主に奴隷を買う為に稼いでたし。
その奴隷もこの王国ごと配下にした時に全員配下にして今は迷宮に住んでいる。
他国へと買い物も行くのもまだ当分先だと思うし。
う〜ん、低価格でばら撒いてもいいかなと思う。
他国への行商者には高値で売り付けるけどね。
さて、そろそろコンコロとその魔王から得たスキルを確かめようかな!
え〜っと、うん?
あれ?
一体だけしか捕獲してない?