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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第二百五十三話 私、『闇の太陽』になりました。

私は【新月の住人】を使って『闇の太陽』という種族に変身している。

『闇の太陽』の姿は大きな黒い球体に目玉が 一つ入った異形だ。

魔王時代の世界で一体だけ見つけたんだよね。


そして、私は今、『闇の太陽』の姿で空をプカプカと浮いている。

そう、この『闇の太陽』はガスの入った風船のように軽く、空に浮かぶのだ。

【飛行】を使ったのは早く上空に行かないと他の人に見られたら厄介そうだからね。


種別は確か、悪魔系統だった気がする。

単体では弱いけどね。

大きな魔眼で相手を抑制するのが得意だったハズ。


私の元の人の姿と共通点を上げるとすれば瞳の色が黒であるだけだろうね。


大きさは、今の所は乗用車をすっぽりと包み込めるぐらいだね。

でも、種族特性で大きさは幾らでも膨張させる事が出来るんだよ。

私が見た一体はそれこそ、星よりも大きく膨張して戦地帯に居る敵仲間全ての動きを抑制しようとしてたっけ。


私が極太の槍を投げて貫いたけどね。

あの後は酷かった。

大量の赤いゼリー状の何かが降って来たからね。


それで、今は『闇の太陽』の姿で空をプカプカと浮いて大地に居る魔物を探している訳なんだけどね。

王国周辺に見当たらないんだよね。


目玉が大きいせいか地表の事は細部まではっきりと見えるんだけどね。

うん、王国外で薬草を毟ってる女の人や角と羽が生えた豚のような生き物を放牧してる様子とか見える。


まぁ、魔物があまり出ない所に王国が出来たのだと思えばそれも仕方無しかな。


いや、居た!

そこそこの数で山積みになって動いてる生物が!

うん、どっから見てもボーリングの玉みたいな黒光りしてる玉だけども。

そして子供達が石とか投げて各個別に倒してる。


もしかしてあれが、コンコロって言う魔物じゃ・・・

ほら、水に入れたらコンソメ味になる魔石が取れる魔物。


うん、子供でも倒せるって本当だったんだね。

石を当てられてすぐに消えていくコンコロ達。

倒したコンコロから出てきた魔石を拾う子供達。


魔石の量に満足したのか子供達は石投げを止めて街へと帰って行った。

残ったのは少なくなったコンコロ達。

ゴロゴロと転がる以外は何もして・・・あ!


増えた。

いや、あれは分裂したのかな?

一個のコンコロが急に二つに増えたからね。

そしてそれが合図になったのか一斉に分裂し始めた。

ネズミ算の例を目の当たりにしたよ。


そして、小山ぐらいに積まれた状態で増加は止まった。

そして小山な状態でゴロゴロと動いていくコンコロ達。


・・・よし、取り敢えずコンコロ達を配下に加えよう。

コンコロの魔王ってどんな奴か見てみたくなったしね。


私は【新月の住人】を解いて自由落下に身を任せつつ、コンコロの小山の方に落ちて行った。


大丈夫、ある程度の距離まで落ちたら【飛行】を使って浮かぶからね。

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