第二百五十二話 私、周辺の魔物を探しました。
迷宮から静と忍を引っ張り出した。
案の定、忍は真っ青・・・にはなって無いね。
うん、やや頬が赤いけど健康そうな顔色だね。
そう、激しい運動をした後の活発な女の子みたいな顔付だね。
杞憂だったかな?
でも生理中に激しい運動はダメだし。
うん、私は合ってる!
私は二人にある道具を渡して孤児院に向かわせた。
そのある道具ってはカード製造機なんだけどね。
私の知っている魔物やモンスター、神話の登場人物などが描かれたトレンディカードが出てくる。
遊◯王とか、ポケ◯ンのカードゲームに似せたルールをあの道具が教えてくれるからね。
イラストも蟲人の絵が上手い子が書いた物をデータ保存しているから凄い綺麗に出るハズだよ。
集めるも良し、対戦するも良し。
私もカードゲームは一時期ハマりにハマったからね。
全部買い集めるまで貯金を崩しちゃったけどね。
あぁ、私の両親は凄く天才な人達でね。
発明品とか新発見とかで特許やらなんやらを取ってたからね。
これでも、私はお金持ちの娘なんだよ。
私の身体も両親のおかげで強く健康になれたしね。
さて、両親の話はいいや。
魔王狩りを始めよう。
まずは《時空間》で魔物を探し出そう。
この広い草原地帯にも何種類か魔物が居るでしょ、きっとね。
地中に居て見えなくとも《時空間》で見破れるしね。
あ、そうだ!
《時空間》だけで監視カメラみたいにチビチビ探すより上から見渡せば早く魔物を見つけられるかな!
早速、【異種化】でアレになろう!
・・・あれ?
なれないね。
う〜ん、もしかして、この世界に居る種族じゃないと【異種化】は使えないのかな?
エルフもこの世界仕様だったしね。
それなら、【新月の住人】で代用しようかな!
一応、アレも闇の生き物だったハズだからね。
へ〜んしん!
身体が変わる感触が伝わってきた。
うん、『ナイトメア』では身体が無かったから分からなかったけど、こんな風に変わっていくのかぁ。
おっと、膨らみ出したから【飛行】で上空に向かわないとね。