第二百五十一話 私、世界救済の方針を決めました。
私は思い出した。
スキルの昇華ってクールタイムが10日だったじゃん!
まだ、1日しか経ってないし!
くぅ、《時空間》でクールタイムを縮められないの?
う〜ん、まぁ、試してみないと分からないかな。
さて、意識の隅っこで《時空間》を使って試しながら次の事を考えよう。
新しくスキルを得るには、どうするべきかな。
他の国を侵略、ではなく保護する。
野生の魔王を飼い慣らす。
配下に流してる魔力を増加させる。
思い付くのはこれぐらいかな。
スキル以外にも方法はあるけどね。
【新月の住人】、【異種化】で種族を変えて種族固有の技術でどうにかする。
魔王時代の世界に作った亜空間に逃げ込むのも有りといえば有りかな。
問題はまだ残ってるかどうかだけど。
うん、ほとんど消滅している可能性が高いね。
亜空間から世界へと進化した空間も有るには有るんだけど。
そこの世界神から出入り禁止されてるから、入り込むのはまず無理だろうし。
この世界が崩壊すれば蟲の国だって連鎖崩壊を起こすだろうし。
避難場所としては愚策だね。
・・・魔王狩りに行こうかな。
そして時が来たらスキル昇華で都合の良いスキルを探してみると。
あとは、配下の組み合わせでも考えようかな。
不浄蟲と狼とゴブリンの乱戦セットのようにさ。
・・・そうだ、この組み合わせにしようっと!
ドラゴンの居る亜空間にをクッキーゴーレムを放り込もう。
もちろん、ドラゴンは人に化けさせる。
食欲の権化であるドラゴンはクッキーゴーレムに喰い付くハズだからね。
クッキーゴーレムのスキルは全部、レベル最大にしてるから喰われて強くなるだろうね。
あ、猿の魔王を魔王対戦の中に投げ入れよう。
もちろん、私の娘である純も本来の力を解放したり、あの双子も投入しよう。
魔王と元創造神の戦いなら新しくスキルを手に入れても可笑しく無いからね。
戦力増強を期待するよ。
うん、方針は決まった。
それじゃ、今日は静と忍の迷宮探索を観戦しよう。
ふふ、自在に発動する迷宮の罠と私が直接に配下の指揮をする良い機会だよね。
と思ったけど、忍が生理じゃん。
動いちゃダメじゃん。
私は慌てて迷宮から二人を出した。