第ニ十五話 私、夢に出てみました。
ここはどこだ?
まるで地面がないかのように立っている感覚が無い。
なぜ、こんな所に?
「儂は自分の部屋に・・・。」
そうだ、突然声が聞こえてから、
「みんな、元気ですか〜。」
そうそう、こんな声で・・・。
「だ、誰だぁーーー!!」
「どこだ、ここ?」
「あれ、お皿洗ってたのに。」
「とぉーちゃん、かぁーちゃん!
どこー?」
周りを確かめると儂の屋敷のメイドや執事、後は小汚い輩なども居た。
逆さまに立っていたり横に立っていたりと訳の分からん立ち方をしてるがな。
ん、あそこにいるのは儂の娘のアメリーではないか!?
奥の方にはあのゴミも居るではないか!?
娘から離れろ、ゴミ!!
「みんな、慌ててるね。
ここは夢の中だよ。」
夢だと?
なぜこんな周りに人が浮いている夢を見てるんだ?
それより早く起きねばならん。
「君達は朝に起きたらお腹も空かない。
病気にもならない。
怪我をしても一晩経てば治る。
でもいくつか出来なくなるものもある。
朝に起きても君達はこの事を忘れる事は出来ない。
そして君達と同じ存在が分かるようにした。
それ以外の存在に今の夢の事を話す事を禁じる。」
は、なんだこの馬鹿げた夢は。
腹が空かない?
病気にならない?
ありえん!
大体、この声は悪魔だと名乗っていたな。
悪魔なんぞ聞き覚えがないな。
儂を襲ったという事はどこかの暗殺者の渾名か?
幻覚と幻聴を使って洗脳か?
やはり、異世界人を狙った事がばれたか?
あのゴミめ、あいつが悪い!!
夢でもいいからゴミの所まで行って蹴ってやりたいぞ!!
〜 〜 〜 〜 〜
よし、説明が終わった。
まぁ、混乱とかするだろうし2、3日開けてから指示をだそう。
私の配下になれば私の魔力で生きていけるようになるんだよね。
体は私の魔力で構成されるように変えられるからね。
だからお腹が空かない。
空く前に私の魔力が補充されるから。
怪我も治る。
例え骨が折れたり、手足が無くなっても補充された魔力で元に戻るから。
病気にも罹らない。
完全に魔力で体が出来てるからそもそも細菌やウィルスが体内に入っても病気にならないし例えこの世界特有の病気でも補充された魔力で元に戻るから。
そして生き返れる。
コペル君と同じように《再誕》を《狂人の祟》で全員に付けたからね。
ふ、ふ、ふ。
さぁ、私の為に沢山、成長してレベルを上げてスキルを覚えなさい!
彼らが成長する分だけ私も強く成れる筈!
楽しみでならないね!!
後はどんなスキルが覚えられたか確認しておこう。
350人以上を一斉に配下にしたんだ。
それ相応の結果がある筈だしね!!
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早乙女 雫
種族:異世界人
レベル:ーー
クラス:魔王
体力:∞
魔力:∞
配下数・396
スキル
《魔王の契約》
《物理の極み》
《魔法の極み》
《再誕》
《時空間》
NEW《狂人の祟》
【新月の住人】レベルL1
【夕闇】レベル1
【ダークボール】レベル1
NEW【貴族の心得】レベル1
NEW【ファイヤボール】レベル1
NEW【ウォーターボール】レベル1
NEW【アースボール】レベル1
NEW【ヒール】レベル1
NEW【護身】レベル1
NEW【拳術】レベル1
NEW【浄化】レベル1
NEW【壁歩き】レベル1
NEW【短剣術】レベル1
NEW【夜目】レベル1
NEW【暗殺者の心得】レベル1
NEW【毒付与】レベル1
NEW【逃走】レベル1
NEW【隠形】レベル1
NEW【祈り】レベル1
NEW【農作業】レベル1
NEW【料理】レベル1
NEW【自然の恵】レベル1
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あれ?
思ったより少ない。
300人余りからこれだけってなんか納得がいかないなぁ。
もしかしてスキルってあまり手に入らないのかな?
もしくは重複してるとか?
それでもレベル1なんだね。
これ、全部上げれるかな?