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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第二百三十八話 私、邪神の事を思い出しました。

さて、世界の崩壊を止めて正常に戻そうと決意した訳だけど。

どうしたものかな?


メカルーネさんは只今、絶賛廃人中だから使い物にならない。

アンさん達は・・・命令したら手伝ってくれるかも。


ぶっちゃけ、《時空間》を使えば一時的には崩壊を止められるんだよね。

《時空間》で崩壊寸前の部分を修復すれば良いんだし。


でも、それは私が生きている間、もしくはあの憎き邪神がのうのうと存在し続ける間だもんね。


確かに私は不死性が高い。

生きようと思えば、いや、例え自殺しても生き返るだろうね。


でも、それでも、他の世界から召喚されないという保証は無い。

二度ある事は三度ある。

三度もあれば何度でもってね。


うん?

あぁ、娘達や知り合いを連れて魔王時代の世界に逃げ込むのは可能だよ。

だって、あっちの世界に亜空間を作ってるから。

あの子を通して移動は出来る。

距離が分からないから何時間、何日、何年、掛かるか分からないけどね。


時間の流れも違うだろうから、下手したら世界が無くなってるかもしれない。

うん、下手に逃げ込めないね。

最後の手段だ。


まぁ、この理論なら召喚されてもすぐにこの世界に帰って来られる。

でも、それは《時空間》とあの子が居ればの話だね。

今回は幾つかの魔王のスキルとあの子が居たから何とかなったんだもの。

普通の乙女として召喚されたら目も当てられないね。


そして、邪神について。

今まで何も起こらなかったけど今後も何も起こらないとは言い切れない。

誰かが、あの邪神を消滅させるかもしれない。

邪神は今の私の様子を観察して嗤い転げてるに違いない。

あの悪趣味な観察者ならコーラとポテトチップを貪りながら大口を開けて楽しげに嗤ってるに違いない。

隙だらけだね。


うん、嗤い死にしやがれ。

腹がよじれて千切れてしまえ。

誰か暗殺しに邪神の所に行けよ。


まぁ、殺しても消滅は難しいかな。

邪神について考えるのは止めよう。

不毛過ぎるよ。


だから、私が関与しなくてもこの世界が動き続けるような考えを出さないといけないね。


う〜ん、全ての魔王を統べる大魔王にでも転身しようかな?

魔王の頭を取って魔物を操り人を襲わせないようにする。

でも、それも私が関与しちゃってるし。


減った世界の維持する力をどうにかしないと。

取り敢えず私の魔力を注いでみる?


どちらにしろ、一時的に崩壊を止めてた方が良いだろうし。

崩壊が進めばダムが決壊するように一瞬で世界が崩れちゃうしね。


やっぱり、メカルーネさんと同じように『創造神』をどうにかしてみよう。

意思が無いから何をしても無駄なら意思を生やしちゃえば良い。


ほら、私には【スピリット召喚】ってスキルがあるし。

『創造神』が装置なら道具とか物扱いだよね?

うん、傀儡(くぐつ)の時で使わないと決めた【スピリット召喚】。

あれで『創造神』をスピリット化すれば良いんじゃないかな。


ダメだったらあの子を入れれば良いし。

それじゃ、早速試してみようかな!

メカルーネさんの様子もちょっとだけ気になるし。


あ、娘達はあの子と一緒にお城に帰してるよ。

あの子の歌声で眠っちゃってるから。

良いなぁ、私も子守唄を歌いながら添い寝したいなぁ。

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