第二百三十話 私、新しいスキルを合成しました。
さて、和菓子と緑茶を飲んでまったり休憩したから気力はばっちし!
因みに和菓子と言いつつ、バームクーヘンです。
うん、甘いなら良いのだよ、甘い物ならばね。
乙女は甘い物に弱いの。
見せたら飢えた野獣のように喰らいつくのよ。
うん?
《魔法の極み》があるから疲れないだろって?
いやいや、疲れるから。
精神的に疲れちゃうから!
肉体的には疲れてはないよ。
ずっと続けられる。
でもね、私はゲームなら七日七晩ぶっ続けても平気でやれるけどさ。
未来予測って例えて言うなら顕微鏡を見ながら微生物の観察をするような事なんだよ?
絶対に疲れるよね!
目がしばしばしそうだよね!?
それはあまりしたくない訳よ。
好きでもない事に対する集中力は続きません。
合間合間に糖分を取らなきゃやってられないしね!
勉強とか私は板チョコを齧りながらするような人だからね。
そして倍の時間をゲームに費やす。
ふ、プロゲーマーの誇りだね。
さてさて、ではお楽しみのスキルの合成を未来予測してみよう。
はい、目を閉じて、深呼吸。
スゥー、ハァ〜、スゥー、ハァ〜。
よし、瞑想、開始!
上手く調整してっと。
なるほど、なるほど。
最大レベルまで上げた二つのスキルを用意して。
その二つのスキルを合成すると。
まずは何を混ぜてみようかな?
まぁ、決めてるんだけどね。
一つ、質問をしよう。
君達は何故、エルフの殆どが巨乳なんだと思う?
はい、それはあらゆる栄養を沢山取ってるからです!
それは何処から?
はい、【光合成】とか【根を張る】とか【影合成】とか植物っぽいスキルを持ってるからだと思います!
と、言う訳で【光合成】と【影合成】を合成しちゃおう!
くふふ、これで私もナイスバデーにムフ、ムフフ、ムァッハッハッハ!
さぁ、夢のスキルよ、出てこい!
光と影の蓄えた命の膨らみを!
さぁ、さぁ、さぁ!
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・え?
二つとも消えちゃった?
合成失敗って事?
・・・。
ちっくしょぉぉお!!!
ハァ、ハァ、ハァ・・・気を取り直して次に行こう。
何、策は何重にも張ってあるのですよ。
策の一つや二つ、無駄で有ったとしてもどうって事無いのですよ。
栄養が高そうな組み合わせ。
【毒吸収】と【魔力吸収】は?
【食い溜め】と【蜜溜め】は?
・
・
・
駄目だ。
いっぱい食べられる組み合わせ。
【悪食】と【美食】は?
【暴飲暴食】と【無限の胃袋】は?
・
・
・
また駄目だ。
直接、身体を変えるのは?
【巨大化】と【伸縮】は?
【黄金の身体】と【不浄なる心身】は?
・
・
・
これも駄目だ。
こうなったら最後の砦。
女性ホルモンがドッパドッパでそうな組み合わせだ!
【フェロモン】と【産卵】!
【情婦の心得】と【淫らな嬌声】!
・
・
・
あぁぁぁぁぁぁ!?
なんで、一つも成功しないんだよ!?
まな板は嫌なのに!
私もボンと机の上に乗せたり。
「肩がこっちゃった〜」なんて言ってみたいのにぃ!
いっその事ぉ、他の脂肪をぉ、燃やしてやるぅ!
【炎紋】、【不滅の業火】!
よし、出来る、やろう!
・・・あ。
やっちゃったよ。
雰囲気と勢いに任せて新しいスキル作っちゃったよ。
数字が出てるね。
何々、30?
クールタイムが30日!?
長っ!
昇華の三倍じゃん!
まぁ、成果は有るんだし。
やっちゃったもんは仕方ない。
ゴブリンと国の配下の人から【炎紋】と【不滅の業火】を取ってっと。
【聖浄化】と一緒にスキルの効果を確かめようかな。
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【聖浄化】・アクティブ
神聖なる力であらゆる汚れと穢れを落とし、体力を回復させる。
レベル最大になると対象に聖属性を付与する。
【終焉の焱紋】・レベル1・パッシブ
常に力強さが上昇し続け、手に触れた物が燃え尽きるまで消えず火力が増し続ける焱を生み出す。
レベル上昇によって効果の出る範囲が広がる
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おぅ、物理的に燃やせと言うのか。
ふふ、この手で触れた脂肪を尽く燃やし尽くせる。
うん、絶対に危ないから【終焉の焱紋】は封印しよう。
魔力を流し込んでレベルは最大にしておくけどね。
それじゃあ、そろそろ娘達を迎えに帰ろうかな。
早速【聖浄化】を使うチャンスだね!