第二百二十七話 私、突然の出来事にパニックになりました。
私は愕然とした。
いや、だって、ねぇ?
あれが神様だったとは思いもよらなかったよ。
まぁ、魔神も神様の部類だから間違っては無いと思うよ?
一応、『神』って付いてるんだから魔神も神様だろうし。
うん、魔神と思って配下にしようとした訳なんだから私も業が深いね。
【鑑定】でしっかりと称号欄に『創造神』って表示されてるもん!
しかも、それ以外何も読み取れない。
格が違い過ぎて見れないのかな?
そう言われたら何処となく神々しい御姿だったような気もする。
あぁ、どうしよ、マジでどうしよ、創造神を配下にしちゃったよ。
どうしよ、この世界の創造神を配下にしちゃったなんて誰にも言えないよ!
それにメカルーネさんがこの世界を作った女神じゃなかったの!?
いや、創造神って言ってももしかしたら世界を創造した訳じゃなくて、大地を生み出した、空を創り上げた、とかそういう部類の神様?
うん、それでもスゴイ神様デシタ。
いや、経験はあるよ?
魔王時代の時も神を配下にしたけどさ。
でも私が配下にしたのは下級の天使上がりや英雄上がりの神様だし。
武芸神とか国護神とか女郎神とか。
うん、魔王時代の世界は死ぬ気で努力すれば神格、つまり、神様に成れる。
私も魔王の覇業で神格を得たけどあの子に喰われたからね。
でも、それならメカルーネさんの全員集合させた時に会うよね?
私に会うせるのに都合の悪い神様?
封印された神様って事なのかな?
そう言われたらあの姿が禍々しく見えるような。
魔力の繋がりで語りかけてもウンともスンとも言わないし。
記憶を読み漁ろうとも記憶自体が無いみたいで覗いても空白しかないし。
狂ってる訳でも無いからあの子も手が出せない?
まさに八方塞がりだよ。
私はどうすればいいの?
創造神を手放せばいいの?
放流しちゃう?
野となれ山となれ精神で見逃す?
無理だ。
《魔王の契約》で私の配下になると契約しちゃったんだもん!
その強制力は物凄くて私にだって解けない代物なんだよ!?
ちょ、メカルーネさぁん!
私を神界に呼んで!
この創造神の事を相談したいから!
いや、この際だから《時空間》で神界に行けるか試してみる?
ふ、ふふ、死ぬ気でやれば神様にさえ成れるんだ。
神界にだって行けるさ!
・・・あ。
神様に成り上がれるのは魔王時代の世界だった。
いや、この山よりも高く積もりそうな不安を除去するにはメカルーネさんに直談判するしか方法は無い!
いざ、尋常にってね!