第二百二十五話 私、目標を見つけました。
思えばこの世界でも人外じみて来たね。
私の声を聞いた者を魅了したり、怖がらせたり、体調を悪くさせたり、即死させたり出来る。
私が見た物を石化させたり、魅了させたり、真実の姿を見破る。
身体は自由に伸びたり消したり火や水を出して纏ったり出来る。
体液は完全回復薬にもなるし病気や疫病を振り撒く毒にもなる。
血とか涙とか尿とか涎とか色々だけど。
うわ、何処のモンスターだよ!?
いや、見ようによっては神話の奴じゃないかな?
流石は私、勇者プレイを目指してたのに結局怪物になるとはね。
まぁ、勇者も化物の一種だろうけどさ。
でも、地球でも魔王時代の世界でも普通の乙女には成れなかったね。
う〜ん、やっぱ化物は化物になるしか道が無いのかな?
力が無いよりは断っ然っ良いけどね!
うん、この世界のスキルに関係無く《物理の極み》《魔法の極み》《時空間》《再誕》《魔王の契約》なんてチートな能力を持って召喚されてるんだから普通には成れないか。
疲れ知らずに魔力馬鹿。
どんなスキルも使いこなせるし魔力単体で色々出来るしね。
魔王時代の世界で実験した甲斐があった訳だね!
時間と空間を好きに干渉が出来るのも理不尽だよね。
やろうと思えば相手が誕生した過去に干渉して相手の存在を消せる訳だし。
影響が有り過ぎてしないけどさ。
何度でも生き返るのは私の強みでもあるんだ。
リスクである死の記憶もあの子が処理してくれるし。
私の不死性はこのスキルとあの子に支えられている訳だね!
契約によって私はここまでの力を得た訳だから私の主力であると断言出来るね。
便利だけど私にも強制力が働く。
まさに、ゲームによって訓練された私のような玄人向けのスキルだね!
今じゃ《狂人の祟》《狂人の宴》《狂人の縁》《狂人の禊》なんて言う理不尽なスキルも得てるしね。
魔王時代の世界では狂人シリーズは千を超えて存在したからね。
はは、神に対して狂人シリーズだけで無双が出来たからね。
この狂人シリーズでメカルーネさんも倒せると思う。
敵対したくは無いけど魔神がどういう奴なのか話してから決めないとね!
そう、件の魔神の居る場所を《時空間》で確認が出来た。
地下を隈なく探してたら見つけたよ。
さて、これから魔神の居る所に転移しようと思う。
取り敢えず使えそうなスキルの封印は解いてる。
さぁ、鬼が出るか蛇が出るか。
確かめに行こうか!