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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第二百十九話 私、レガリア師匠を出口まで転移させました。

私、取り敢えず迷宮の住居空間に入り込んでしまったレガリア師匠の前に現れました。

勿論、《時空間》で館を隠蔽してる。

見つけられたら言い訳が困るからね。


変装はした。

というよりも種族を変えて出てやりましたとも!


「貴様、何者だ!」


目の前に現れたら凄い気迫で私の正体を探るレガリア師匠。

最初に手に持った棒で私を叩き落とそうとしたのは怖かったよ。

うん、やっぱ分からないよね?

【異種化】を使って『グランソワード』のエルフになってるからね。

これで分かっちゃったら私が困る。


さて、レガリア師匠の前に現れたは良い物のどうすればいいかな?

取り敢えず何か話そう。


「御機嫌よう、騎士様。

私はグランソワードと申します。

騎士様は何の御用でこちらに来られたのでしょうか?」


私は空中を飛びながら会釈した。

丁寧に、丁寧に、そして慎重に、ね!

気分は御令嬢だね!

姿は妖精みたいだけど。


「わたしはこの建物の調査に来たレガリア・ディーバードだ!

貴様に問おう!

ここは何だ!

そして貴様の存在は何だ!」


あら、凄く高圧的。

でも迷宮を走り回ったせいか疲れてるみたい。

疲れて不機嫌なのかな?


「ここは神の試練の場である迷宮と言います。

女神メカルーネ様の眷属、試行者リド様の御技により造られし物です。

私は女神メカルーネ様の眷属、試行者リド様からこの迷宮を承った者です。」


「神の、試練、だと?

貴様はここの主だと言うのか?」


うん、大仰しく言ってやりました!

嘘は言ってない。

試練の場だし、私の魔力が材料だとしてもリドさんが作ったし、それを私が褒美として貰ったからね!


あ、『紅乙女』の人達の事も伝えよう。

それで気が立ってたのかもしれないし。


「私が

騎士様のお仲間だと思われる方々は迷宮の出口におります。」


「それは、どういう事だ?」


「ここは神の試練の場にして私の所有する物です。

神の御技により私の意思で亡くなった方の蘇生も可能です。

お仲間の方は全て蘇生して迷宮の出口で気絶しております。」


「そ、それは、本当なのか!?」


あ、明らかに表情が明るくなった。

やっぱりさっきは仲間の死が気を立たせてたのかな?


「騎士様が良ければ出口までお送り致しましょう。

本来、この場所に来る事は出来ないのですが私の好奇心で騎士様を呼んでしまいました。」


「そうか。

ここの事は、王に報せても良いのか?」


ここを調査しに来たレガリア師匠。

国王様に報告するのは当たり前。

うん、迷宮は探索者が来ないと盛り上がらないからね。

是非、来て欲しい!


「はい、宜しいかと思います。

先ほど伝えた通り、ここは神の試練の場です。

力試しに来られる事を推奨します。

今後も迷宮の構造は変化していきます。

迷宮の出口付近に迷宮の説明書を置いておきますので後ほどお読み下さい。」


「そうか。

ならば、わたしを出口に送ってもらえないだろうか?」


「はい、分かりました。」


そしてレガリア師匠を外の出口まで転移させた。

よし、ミッションクリア!

今度は転移の罠で住居空間に来れないように設定しなくちゃね!


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