第二百十話 私、魔道具の作り方を教えてもらいました。
魔道具の材料は主に三つ。
一つ目、魔石。
二つ目、魔力を通しやすい素材。
三つ目、魔力を通しにくい素材。
簡易な魔道具であればこれだけで作る事が出来るらしい。
魔石は魔道具の決まった属性や魔力量、魔物の種類によって選ばなければならないらしい。
例えば火を出したり熱したりする魔道具ならば火属性の魔石を。
多量の魔力を肩代わりして貰う物なら魔力を溜め込みやすい魔石を。
まぁ、多くは無属性の魔石を使うみたいだけど。
試しに私の配下の魔石を見せてみたら魔力量は特級品らしい。
ふふん、自慢じゃないけど、私が養成した魔石と言っても過言じゃないね!
一つ一つに全部の属性が付いててジェニファーちゃんが驚いていた。
心当たりはあるけど。
配下のスキルが関係してるんだろうし。
魔石はそのまま埋め込んだり砕いて特殊な塗料の材料にしたりするらしい。
物欲しそうにジェニファーちゃんが見てたから幾つかプレゼントしたよ。
そのうち、市場に出すけど配下が死ねばいくらでも手に入るからね。
無制限に手に入るからね親しい人にあげる分は構わない。
流石に国に無料で大量に流せばパワーバランスが崩れそうだからやらないけど。
はは、今更感が半端ないね。
次に魔力を通しやすい素材。
これは魔物のドロップアイテムが主な物らしい。
皮とか血とか骨とか内臓とか。
魔石の魔力を正しく放出する為の魔力経路を作る為に必要になる。
これが駄目になってれば暴発する事もあるらしい。
だから魔道具には定期メンテナンスが必要だしそれ専用のクラスとスキルがあるらしい。
ジェニファーちゃんはそのクラスに就きたいらしい。
それで配下の皮とか骨とか見せたら大喜びしてた。
ふ〜ん、これも商品に出来そうだね。
最後に魔力を通しにくい物。
これは魔力が無駄な所に流れないようにする為らしい。
これは木や石、鉄など魔物のドロップアイテムでは無い物が良いらしい。
う〜ん、流石に今はオリハルコンとか出しちゃダメだよね。
なんせ、魔王時代の世界で神の合金なんて言われてたからね。
この世界にあるか分からないし。
まぁ、スキルで生み出せる魔晶を見せたんだけど。
ジェニファーちゃん、なんか気絶しちゃった。
今は私が介抱してるんだけどね。
これは売り物には出来ない物なのかな。
私のなんちゃって魔道具、|不思議な《【エンチャント】を使った》道具よりもファンタジーでリアリティーのある物だったんだね。
これは私も何かを作りたいね。