第二百八話 私、タトゥーシールをジェニファーちゃんに渡しました。
今、私と一緒にテーブルに付いている人を説明しよう。
まずは静と忍。
三人揃ってテーブルに付くのは初めての事だね。
忍はいつも天井で食べてたからね。
う〜ん、感慨深いね!
次にメイドのヤハルさん。
もう常連さんだね!
箸の使い方も慣れてきたのか上手くなってる。
だけど目線はある人に向けられてる。
そのある人とは今回、初めて来たジェニファーちゃんです。
なんかカチコチに固まってるけど問題無いよね!
しかも今回は仮面を外してもらってます!
素顔も可愛いね!
「ジェニファーさん。
例のシールを貼ってきましたか?」
「は、はひ!
こ、ここ、に貼ってます!」
ジェニファーちゃんが服を引っ張って鎖骨の部分を見せてくる。
そこにはポップでロックなドクロの絵が有った。
まぁ、私がデザインしたシールなんだけどね。
あぁ、服を引っ張り過ぎて胸が見えちゃうよ。
ジェニファーちゃん、吃ったり噛んだりして緊張してるのかな?
「効果はあったようで、なによりです。」
「こ、ここ、こちらこそ、ぁありがとぅござした!」
凄い言葉になってる。
あのタトゥーシールは『技能図鑑』でジェニファーちゃんに送った物なんだよ。
勿論、【エンチャント】を施してる。
付けた効果は私が持ってる耐性スキルとスキルを封印する【技封じ】だね。
【技封じ】の効果は【醜き姿】だけに発動するように細工してる。
「さぁ、私が作ったゴーヤチャンプルーをどうぞ!」
「いただきまーす!」
『いただきます。』
「いただきます。」
「ぇ、あの、ぃ、いただき、ます?」
さぁ、まずはお腹一杯になって下さい。
お腹一杯になったらジェニファーちゃんから魔道具の作り方を教えてもらおう。
その時も緊張されてたら困るからね。
そうそう、ウォンバットさんとコペル君はどっかの遺跡調査でこの国に居ないんだって。
さて、今度は城下町の商店街らしき所の人のスキルを確かめようかな!
と言ってもやっぱり少ない。
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【値切りの勘】レベル1・パッシブ
代金が安くし易くなる。
レベル上昇によってさらに代金を安くし易くなる。
【操縦】レベル1・パッシブ
操縦が上手くなる。
レベル上昇によってさらに操縦が上手くなる。
【石切り】レベル1・アクティブ
鉱物を容易く切る。
レベル上昇によって抵抗無く切れるようになる。
【毒物料理】レベル1・パッシブ
毒のある食材を使った料理を作れるようになる。
レベル上昇によって扱える毒の濃度が上がる。
【服従の刻印】レベル1・パッシブ
自身の意思が薄らいでいく。
レベル上昇によって思考能力が低下していく。
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う〜ん、何とも言えないスキルだね。
取り敢えず刻印のスキルは封印してっと。