第二百七話 私、食事に招待しました。
今、私はゴーヤチャンプルーを乗せた大皿とお椀や箸などを魔力で浮かして運んで廊下を歩いている。
あは、もう廊下を歩く人でこれを見て驚く人も居ないや。
最初は色々と騒がしかったんだけどね。
廊下を歩く途中で『時空間』を使ってジェニファーちゃんの部屋を見た。
ご飯に誘う為の情報収集って訳です。
ふんふん、前と同じように真っ暗だった。
私には『夜目』があるから問題は無い。
・・・ジェニファーちゃん、裸で『技能図鑑』に抱き付いてた。
よく見たらベッドの周りに服が散乱してる。
裸族だ、王族が裸族だ。
でも、うん。
やっぱ私の仲間だね。
ちょっと骨が浮き出てるぐらい痩せてるけど可愛いなぁ。
素材は良いのに【醜き姿】なんて言うスキルで嫌われてるもんね。
私ならなんとか出来るけど。
それをネタにして話し掛けてみようかな。
まだ寝てるみたいだけど一緒にご飯食べたいから『技能図鑑』でジェニファーちゃんに連絡を取った。
あは、驚いて跳ね起きる。
いや〜、良い反応してくれるから、ついつい弄り倒しちゃいたくなる。
あ、吃りながらだけど食べに来るって。
まぁ、話の続きはご飯を食べながらにしようかな。
さて、今度は城下町の人から得たスキルを確かめよう。
でもここも収穫があまりなかった。
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【マジックランタン】レベル1・アクティブ
魔力を消費して明かりを灯すランタンを生み出す。
レベル上昇によって魔力の消費が抑えられる。
【ワンハンド】レベル1・アクティブ
魔力で作った腕を操作する。
レベル上昇によって腕の長さが伸びる。
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まぁ、今回は普通の住人さん達のスキルだからね。
レベルの上げにくい環境内でスキルを得るのは難しいよね。
私も多くスキルを手に入れたからスキルが被って新しいスキルが手に入れ難くなってるかもだしね。
そういえばウォンバットさんがクラスによってレベル上げの仕方が違うと言ってたような気もする。
特殊なクラスのレベル上げの仕方もあるんだろうけど。
はぁ、ますますクラス毎で魔力を流してレベルカンストさせて得るだけスキルを覚えさせたいね。
今度は何処のスキルを確かめようかな。
あ、部屋に着いた。