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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第百八十五話 私、人形を影武者として利用しました。

さて、迷宮の最奥に有った扉の前で立ってる私達三人。

一人は私の背中で寝てるからね。

うん、(しのぶ)の事だよ。


「シズク様、わたくしが先に通って安全を確認してくるのでございます。」


「はい、分かりました。」


ヤハルさんが先に扉を抜けるみたいだ。

ふぅ、危険は無いと思うんだけどね。

まぁ、好都合だよね?


ヤハルさんが扉を前にして一呼吸を置いて止まった。

意を決したようでキリッとした表情で思いっきり扉を開けて奥に進んだ。

そしてゆっくりと扉が閉まっていった。


えっと、ここからは《時空間》の映像です。

備品も何も無くてこぢんまりとした小部屋だった。

そして部屋自体が眩く光り輝いたと思えば急に明かりが消えてヤハルさんの姿は無くなっていた。


配下としてヤハルさんとの魔力の繋がりを探してみるとそう遠くには行ってないね。

視界をちょっと借りると草原が見えるから外に出たんだね。


さて、私は影武者として人形を作っておこうかな。

もしかしたら私だけ取り残されるかもしれないからね。

私はリドさんの加護『負荷』を持っているからね。

加護が資格として扱われるなら私はまだ戻れそうにないし。

よし、(しずか)(しのぶ)も送ろうかな。


「【マイムパペット】。

静、この私に似せた人形と一緒に扉を進んでね。

多分、私は資格があるから一緒に外に出れないからね。」


『うん。

分かった。』


聞き分けの良い子だね。

流石は私の自慢の娘だね!

人形に忍を背負わせてっと。


そして静は人形に手を引かれて、忍は背負われて扉の向こうに行った。


私は【気配遮断】とか【隠形】とか【迷彩】を発動させておこう。

もし、読みが外れて私も外に出れたら私と人形の二人が現れるからね。

ヤハルさんが驚いちゃうよ。

だから姿を隠すスキルを発動させておくよ。


よし、準備も整った。

私も扉の向こうに行こうかな!


私が部屋に入ると《時空間》で見たヤハルさんの時と同じように部屋が光り輝き始めた。


そして突如、明かりが消えると目の前には仮面を被って手脚や首に鎖で繋がれたボロを纏った女性が現れた。


あの時と少し姿が違うけど、やっぱりリドさんだ。

予想通りにリドさんが絡んでたね。

さて、リドさんは私に何の目的があってこの迷宮に呼び出したのかな?

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