第百七十話 私、貴族の配下を帰しました。
貴族の人をもう一度【鑑定】してみた。
やっぱり、???表示のままだった。
【鑑定】による魔力の流れを自前の魔力操作で強化してみると???表示が消えてモザイクのかかった文字が現れた。
今度は【真実の瞳】を併用して【鑑定】してみた。
良い具合に適応するように魔力操作をしていると何処かでカッチリ揃ったのかハッキリと見えるようになった。
私がさっき手に入れたスキルと同じ物が幾つかあったのでそれが勇者のユニークスキルだと判断したよ。
今日の夜ぐらいに配下に【鑑定】をしてもらおうかな。
あ、スキルレベルが足りないかもしれないね。
う〜ん、その時は私の魔力を流し込んで無理矢理スキルレベルを上げちゃおうかな。
取り敢えず貴族の人の石化は解いた。
記憶を読んだから話は聞かなくてもいいから私と話をしたように洗脳したよ。
あとはお茶とかお菓子とかを食べてお土産を持たせて帰らせた。
子供の方は静と忍と遊ぶ事を約束してくれた。
同年代の友達って必要だもんね!
カードゲームでも作って上げようかな。
トレーディングカードって私、大好きなんだよねー。
魔王時代の魔物をモデルにして作れば好評かもしれない。
子供ってこーゆーの好きだよね?
あの貴族の子供達が気に入ってたらこれも売り出そう。
子供達のお小遣いで買えるぐらいの値段設定でね。
それともクリア団のお手伝いのご褒美で上げようかな?
ご褒美は子供限定で大きなお友達には買ってもらおうかな。
コレクターってのはどの世界にも居るからね。
絵師は蟲人とかに一人ぐらいは絵の上手い子が居るだろうから任せよう。
あとは絵本とかも低価格で売り出そう。
きっと売れるはずだね!
この世界は識字率が低いみたいだから音声付きの絵本が有れば文字も覚えられるよね。
配下の元奴隷の教育で取り入れて効果を見てから売り出そうかな。
お金はいくら有っても困らないからね!
じゃんじゃん儲かって奴隷を買おう!
そういや、配下の魔石も溜まってるね。
レガリア師匠が魔石は売れるって聞いたからこれも売っちゃおう!
魔剣の勇者のユニークスキルで凄い武器が作れるようになったからこれも後で作ってみようかな。
ぼったくっても売れるぐらいがベストなんだけどね。
そうそう、あの仮面の女の子、名前はジェニファーって言うんだって。
なんと国王の妹の娘らしい。
王女様と従姉妹だってわけだ。
仲良くなりたいから『技能図鑑』を渡したよ。
最初はポカンとしてたけどなんか震えてそのまま大きく頭を下げたと思ったら直ぐに部屋から飛び出しちゃった。
え、そんなに不思議な道具が欲しかったのかな?
『技能図鑑』をジェニファーに説明する前に出て行っちゃったから《時空間》で音声説明のオプションも付けといた。
気に入ってくれると嬉しいな!