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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第百五十九話 私、ゴーストを生み出せる加護を貰ってました。

レアチーズケーキも食べ終わって一息着いたらニノさんが私の方に手を出してくる。


「・・・。」


・・・あ!

そういえばニノさんが私の不思議な道具に関心があるって言ってたっけ。


「はい、どうぞ。

でも本当は大した物じゃ無いですよ。

この世界でも作れる物ですし。」


私は初めて作った不思議な道具という名のただの毛皮、『黄金の毛皮』だった物をニノさんに渡した。

もちろん、国王様に使った時は本当にただの毛皮だった。

でも今は本当に【浄化】【ヒール】【リカバリー】なんかを【エンチャント】で付与してる。

まぁ、技術者のニノさんなら直ぐに見抜くよね。


「・・・!?」


なんか無表情で凄い驚いてるような気もするけど大丈夫だよね?


「勇者君、僕も良いかな?

勇者君に僕の加護『不変』を渡した筈なのに姿を変えてた時があったよね?

そう、確か虫の羽みたいな物を出してた筈なんだけど覚えているかな。」


虫の羽?

あ、【苛つく羽音】を試してた時の事かな。

私も《物理の極み》で姿を変えられるんだよ。


え?

それで巨乳にすればいいって?

時間制限有り、身体を変える時に熱した鉄を掛けるぐらいの激痛、終わった後は凄い虚脱感を感じるのにしろって言うのかな。

私はまだ成長期なんだ!

絶対成長するもん!


「はい、しましたね。」


「やっぱりそうか!

僕の加護を持ってた人の中で変身能力を持ってた人が居なかったから初めて知ったんだ。

その人の都合の良いように加護の内容も変わるのかも。」


え!?

じゃ、じゃあ巨乳になるスキルがあれば私も夢の巨乳に!?


「そ、そう言えばコルさん。

コルさんからも私は加護を貰ったんですけど効果はなんですか?

【鑑定】でも見れなくて分からないんですよ。」


動揺して声が上ずってる。

私が、巨乳に、ふへへ。


「んぁ〜ぁ、えっと、『ゴーストを生み出す能力』です。」


「はい?」


「亡くなった人に〜ぃ、触れるとゴ〜ストが出る。」


「はい?」


私が死体に触ったらゴーストが出る?

えっと、ゴーストも私の配下になるなら良いけど。

死者蘇生って言うのかな?

死霊魔術?

ネクロマンサー?

とりあえず凄い事、だよね?


「うぬ?

うぉぉぉ!!!

見つけたのじゃ!!

ぴったりな奴を見つけたのじゃ!!」


あ、メカルーネさんが叫んでる。


『我が力のーーー


メカルーネさんが万歳の格好であの呪文を唱え始めた。

あの【眷属創造】を私は無詠唱なんだけどね。

あれを言える自信は無いから別に良いけどね。


さて、メカルーネさんは試練ってキーワードでどんな奴を見つけたのかな?

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