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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第百五十六話 私、裏切りと誤解されました。

真っ白な空間。

上下左右の感覚が全くない空間。

そこに私は居た。


「お久しぶりです。

メカルーネさん、アンさん、テルさん、レパさん、ニノさん、ロネさん、コルさん。」


はい、私は現在、神界に居ます。

さて、今回はどんな用事なのかな。

魔王だってことがバレたかな?

新しい世界を作ったことかな?

新しい神様でも作るのかな?

思い当たる事が多いよ。


「久しいのぅ。

今回もアイディアを頼むぞ!」


重そうな着物を引きずる幼女、メカルーネさんが笑顔で目的を教えてくれた。


「主よ、此奴の所業をお忘れですか!?

此奴は我らを裏切り、魔王、引いては魔物を強化していたのです!

そして此奴は異常です!

まだレベルは0です!

それなのに主の祝福であるスキルを得ています!

主に捧げ物を供えて無いにも関わらずに!

何か、得体の知れ無い何かを持っているに違いありませんっ!!!」


「はい?」


うん?

なんかアンさんに魔王の事がバレてるみたい。

まぁ、そうだよね。

この前も監視するとか言ってたしね。

えーと、とりあえずスキルはメカルーネさんからの祝福ってこと?


でもレベルアップとメカルーネさんって何か関係があるのかな?

あー、そう言えばレガリアさんとかウォンバットさんが何か言ってたような気がする。


「そうですわ!

マグル教の方が作れない料理を作るなんて裏切りですわ!

ここで作って欲しいですわ!」


「あー、はい。」


テルさん、食欲全開ですね。

そう言えば最近は魔力で材料を揃えてたからね。

マグル教の人達が作れない料理も有ったのかな。


「・・・。」


「はいはいーと。

勇者君、ニノが君の不思議な道具に興味があるってよ。

僕も君の身体に興味があるんだ。

積もり積もった話がみんなあるから一人づつ答えなよ。」


「あー、ははは。」


二重の意味で苦笑いしか出ないよ。

不思議な道具ってあの私が作ってるインチキ魔道具だよね?

ニノさん、ごめん!

あれって技術がどうこうじゃないよ。

ただの【エンチャント】の応用だよ。


そしてレパさん、私の身体に興味があるってどういう事!?

もしかしてあっちの人なの?

百合の人なの?

私、同性愛者じゃ無いよ、正真正銘、純真無垢な恋も知らないうら若き乙女だよ。


「あんた、またエルフを手懐けたみたいじゃない!

そ、そんなにエルフが好きなら植物に変えてあげられるわよ!

あ、あんたがエルフに成って欲しいとかじゃないからね!

あんたが望むなら、や、やってあげても良いわよ?」


「えっと遠慮します。」


「なんでよ!?」


ロネさん、なんでツンデレ口調で植物に変えるとか言ってるんですか!?

なんか顔が赤くなってるし。

照れる要素一つも無いですよ!?

そして植物に変えるとかそれって神話での呪いとかじゃないですか!?


「んぁー、ねーさまぁ。

おひさぁー。」


「はい、お久しぶりです。」


コルさん、欠伸しながら挨拶って失礼ですよ?

でもコルさん、見た目が2、3歳だったのにもうもう(しずか)と同じくらいまで成長してるじゃないですか。

成長早いよ。

そして真っ平らだった部分が見た目の年齢よりも少し大き目に膨らんでますね。

もう私よりも大きいじゃないですか。

女神補正ですか、チクショウ!

・・・血の涙が出そうです。


「〜〜〜♩」


後ろから歌声が聞こえる。

うん、あの子もそして静と(しのぶ)も呼ばれてるんだろうね。


クチュクチュ。

「アハァ、ンハァ。」


え?

何か聞こえてはいけない音が聞こえてきたような。


「うむ、其方の偶像(アイドル)も呼んでおいたぞ!」


「うわぁぁあああっ!!!」


誰かが私の耳を甘噛みしてきた!?

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