第百五十三話 私、奴隷から配下に変えました。
はい、私達はヤハルさん達との勉強の時間をきりの良い所で終わって訓練時間になりました。
詳しく言うと上空の空間に来てる。
もちろん地獄の如き惨劇の風景は処理済みです。
不浄蟲の体液や毒液だろうがゴブリンや狼の血で混ざりあったモザイクが必要な空間も【浄化】で綺麗サッパリ。
今は別の場所で不浄蟲の軍勢VS静と忍のタッグで戦ってもらってる。
不浄蟲って虫だけあって凄い数が居るんだよ。
軍勢と戦う経験もしてた方が良いよね!
姿も最初に居たゴキブリ以外にもカマキリ、ハエ、バッタ、チョウ、ムカデ、ハチ、イモムシ、クモなんか色々な形態が居るから対応の仕方も個体によって違うだろうから技術や戦略の勉強にもなるでしょ。
多分、不浄蟲も進化して姿が変わったんだろうね。
中にはゴブリンに使役されてる不浄蟲も居たからまた新しいスキルをゴブリン達も得たかな。
私は何をしてるのかって?
配下が捕まえて奴隷にした悪人を《魔王の契約》で配下に加えたり、配下が買った奴隷を《魔王の契約》で配下に加えたり、蟲人のサステラ達が産んだ卵から孵った蟲人の赤ちゃんを《魔王の契約》に加えたりした。
うん、簡単に言うと配下を増やしてました。
元奴隷の配下は《時空間》で作った空間に住ませている。
奴隷にも色々な種類の人が居るから住み分けをしておかないとね。
奴隷狩りに遭って奴隷にされてる人。
借金の形として売られた人。
犯罪を犯して刑罰として奴隷に落とされた人。
他にも色々な奴隷が居たからね。
配下が買った奴隷には身体の欠損や心が壊れた人も居たし、病に冒されて死に際の淵にいる人も居た。
私の配下となった事で怪我や欠損、病は治るだろうし心はあの子に任せれば良いよね。
【マイムパペット】で作った教育人形で元奴隷達に教育を受けさせる。
教育人形には私の持ってる知識や経験を詰め込んだから日本の義務教育を受けたぐらいの教養はあるようになるでしょ。
一人一人違うからそれぞれに人形を持たせてるから安心だね。
あー、悪人さん達にも勉強はさせたよ。
勉強って言うよりも洗脳だけどね。
まぁ、機会があれば育成をしようかな。
そういえば配下の一人からスラムの人の救済を懇願された。
私の配下になって初めて腹一杯にご飯が食べられたスリをしていた男の子からだったかな。
スラムか〜。
私もいつかは手を出そうと思ってたからね。
人材確保では良い場所だからね。
何人かの配下にスラム街で死にそうな人や助けたい人が居れば連れて来ても良いと言ったら喜んでた。
慈善でも偽善でも無い。
私は配下が増える、配下の人は大切な人を助けられる。
利害の一致だね。
それで新しいスキルが手に入れば言うこと無しなんだけどね。
配下が増えればその分、私の影響範囲を広げられるしね。
さて、次に傀儡の様子でも見よう。
あんなエロガキでも私の配下だからね。
《時空間》で見てみよう。
・・・森の中で気持ち悪い動きで蠢きながら人とは思えない速度で爆走してた。
なんか凄い奇声をあげつつ爆走するその姿に私はそっと《時空間》を閉じた。
・・・えっと、千匹のゴブリンで耐性スキルを得る為に状態異常のスキルをどんどん使いつつ魔力を流してみよう。
持ってる状態異常スキルで持ってない耐性は麻痺、封印、昏睡ぐらいかな?
レベルアップで新しいスキルを得るのは運次第みたいだから千単位で試していけば欲しいスキルも得られるでしょ。
あと、組み合わせのスキルも探してみよう。
今のところは魅了系のスキルから【ハニートラップ】だよね。
他に何があるかな。
そういや、傀儡の亜空間に何か入ってるみたい。
耐性スキルを得たら確かめよう。