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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第百四十四話 私、配下の奴隷を配下にしました。

俺はしがない衛兵だ。

城下街の警備や防壁の修復、門の見張り・・・ようは国の雑用係だ。


俺はその中でも偉い奴なんだぜ。

そのせいで休日である今日が上司に報告に行かなくちゃならねぇ月に一度の報告日と被っちまった。

俺の地区は問題が起きなかったから楽ではあったけどな。

休みまで取られるなんて本当に嫌だ。

くそ、早く騎士になりたいもんだぜ。


「報告いたします!

今月の罪人捕縛数は0!

防壁は特に異常無し!」


「その地区も罪人捕縛数は0か。

・・・何か起きているのか?

よし、下がれ。

次の者を呼べ。」


今月の報告も終わった。

罪人捕縛数を聞いて変な顔をしてたが良い事じゃねぇか。


俺達、衛兵の仕事は楽になる。

治安は良くなる。

これからも楽になってくれよ。


そういや、まだ飯を食ってなかったな。

最近できたあの店に行くか。


そこは見たことの無い料理を出す出店なんだが味は美味い。

頼んだ料理も量が多い割には安いし頼んでから出てくるのも早い。

そしてこれが一番大事な事なんだが売り子の胸が凄えんだぜ。


「いらっしゃいませ。

ゲンウィッキーさん。」


服から溢れんばかりの色気たっぷりなもんがついてる女の子が今日も売り子をしていた。


「よう、今日も買いに来たぜラミュちゃん。」


頭を下げる度に谷間が見えてな。

客も男が多いが中には子供や女もいる。

男の狙いは飯以外にもラミュちゃんの胸だろうが本当にここの売り物は美味くて安いからな。


「今日はスペシャルバーガーをくれ。」


「はい、ではお代は銅貨5枚になります。」


銅貨5枚。

子供のこずかいでも買える値段だ。

それで大の男が満足する量を売るんだからな。


「ラミュちゃん、今度、飲みに行かねぇか?

良いとこ知ってんだぜ。」


「うふふ。

機会があればお願いします。

どうぞ、スペシャルバーガーです。」


よし、ラミュちゃんを誘えたぜ。

へへへ、酒に酔った所を・・・。


俺は機嫌良くバーガーにかぶり付く。

濃ゆいタレとジューシーな肉汁。

めちゃくちゃ美味いな。


あー美味いが喉が乾くな。

今度はあっちの店に行くか。


「おっちゃん、らっしゃい!

今日は何にする?」


「よう、テナちゃん。

今日はソーダを頼むぜ。」


最近出来た飲み物の出店だ。

ここも珍しい飲み物が売ってんだぜ。

口の中でパチパチと弾けるのさ。


俺も最初飲んだ時は吹き出しそうになったが癖になっちまってな。

喉が渇いたらこの店で良く買うようにしてる。


売り子も元気で可愛い女の子が売ってんだ。

将来が楽しみだな、おい。


「毎度あり!

一杯銅貨1枚。」


そしてここも安い。

水なんて他では銅貨10枚はするんだがここは凄え安い。


罪人も減って出店も安くて美味くなって文句一つ無えな。


あー。

あったは。

色街が潰れたんだよな。

女を抱ける場所を潰すなんざワケが分からねえぜ。


その代わりに歌と踊りの店が出来たけどな。


冷やかしで観に行ったらなんだろうな、心が熱く燃え上がるように感じたぜ。

女を抱くよりも興奮したのは間違い無えからやっぱ文句は無えわ。


今日も歌と踊りを観に行くか。

本当に城下街は変わっちまったな。


そういや噂じゃゴロツキ達が上質な武器や材料を売り捌いているらしいな。


まっとうに働き出したっけわけだ。

下の奴らは探りを入れた方が良いとかなんとか言ってたけどな。

問題じゃ無えならほっとけばいいじゃねぇか。


確か、クリア団つう商会で活動しているらしいな。


罪人を捕まえてどこかに連れて行ってるなんて聞いたような。


あー、捕縛はされてねえが『押し潰し』が居たな。

連日のように報告を聞いてたんだが何日か前から聞かなくなった。

どっかの誰かが捕まえたんだろ。


平和で実にいいじゃねえか。

楽でいいな、本当に。


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