第百三十六話 私、ノーセブス帝国に配下を送りました。
私は今、ヤハルさんに案内されながら静の手を引き、忍が天井から付いてきて移動中です。
ノーセブス帝国から来た人族の勇者が待っている所に案内をしてもらってます。
さっきノーセブス帝国を《時空間》で調べて見たけど犯罪者が全然居なかった。
帝国民の皆さんは志が高いみたい。
悪人を配下にする私の計画は最初に挫折してしまったよ。
とりあえず私の配下を何人か商人として送っといた。
紛れ込ませる事が出来ないからね。
うん、帝国民って凄い特徴的な人達だったんだよ。
紛れ込ませても直ぐに分かっちゃうだろうし堂々と正面から入った方が良さそうだね。
入国の検査も厳しいみたいだから検査に引っかからない人を選んだからあとは時間次第だね。
それにしても帝国の土地って凄い環境だよ。
なんと吹雪が激しい極寒の地だった。
ツンドラっていうのかな?
土地が変われば自然も変わるけどそれでも急激な環境変化だよ。
こっちは温暖な草原地帯なのにね。
やっぱ、地球とは大分違うんだね。
街、帝都の中は結構過ごしやすい環境だったけど。
魔道具でなんとかしてるのかな?
「シズク様、到着しました。
こちらで人族の勇者様がお待ちしております。
どうか、お気を付けて。」
「はい、ヤハルさん。
私以外の勇者の方と親交を深めてきます!」
「いえ、そうではなく・・・。」
もう、ヤハルさんは心配性だな〜。
大丈夫、《時空間》や【鑑定】で見た限りは私や娘達には敵わないからね!
帝国式の伝統の歓迎方法も調べたしあっちの目的も知ってるからね!