第百十四話 私、影武者を作りました。
さて、二人も眠ったし街に出かけてこよう!
まずは【マイムパペット】で私そっくりな人形を作る。
そうそう、人形にも【鑑定】を使ってみたら少し違うけどちゃんと能力値が表示された。
体力と魔力の表記が無くて耐久値っていうのが表記されてたり。
レベルがランクになってたりと。
《称号》と《スキル》が無かったりね。
あとは同じだよ。
込める魔力によって能力値が変化するみたいだからね。
この人形は私の影武者になってもらいたいからね。
耐久値は最大限の99999まで上げる。
後は全能力値も9999まで上げる。
【エンチャント】で色々なスキルを付けて能力アップ!
プログラムの要領で状況に合わせたスキルを自動で使用が出来るようにしておく。
今回は私の子守唄を録音して二人に聞かせてもらったり二人が起きた時の対応とかをやってもらおう。
部屋にはいつも通りの《時空間》と【結界】を使って私は変装用の仮面とローブを着て颯爽と部屋の窓から出て行った。
魔力で空にプカプカと浮きながら私は今日の予定を考える。
まずはローレイさんと接触しよう。
クリア団の事やバララークさんの事も教えたり今後のローレイさんの活動もそれとなく聞きたいしね。
探してる間に国王様の記憶を読んでいよう。
【スピリット召喚】のスキルを使ってみたいんだけど魔力を流しても何も起こらないからね。
多分、決まった手順があるんじゃないかな?
え〜と、私の事、姫様の事、獣人の誰か、外国の事、メカルーネさん・・・あった!
ふんふん、なるほど。
まずはなんでもいいから物を準備して。
その物を持って【スピリット召喚】を使う。
物が無くなってスピリットが出てくる。
結構簡単だったんだね。
スピリットも人型が多くて物によって出てくるスピリットも違うみたいだね。
レイピアなら身軽で正確無比の攻撃が得意な剣士のスピリット。
鎧なら大柄で丈夫そうな鎧を着た重装騎士のスピリット。
精霊、いや、付喪神みたいだね。
物に宿る力をスピリットという擬似生命体に変換するスキルみたい。
能力値もその物によって左右されるみたいだね。
価値や性能が高いほど高位のスピリットに出来るみたい。
国王様は国宝をスピリットにして武者修行の旅に出てたみたい。
あはは、一撃で山を消すとかどんだけ威力があるんだか。
じゃあ、私が魔力で作った物を【スピリット召喚】をしたらどんなスピリットが出来るんだろう。
試したいな。
あ、ローレイさんを見つけた。
えっと、場所は地下水路かぁ。
そこに悪い人でも潜んでたのかな?
それじゃ目の前に転移して驚かせちゃおっと!