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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第百十話 私、ヤハルさんに素朴な疑問を聞いてみました。

「ヤハルさん、頬に米粒が付いてますよ。

あと、少し聞きたい事があるんですけどいいですか?」


朝から米と味噌汁と焼き魚という和食の見本みたいな献立を作った。

今日は私と(しずか)(しのぶ)とヤハルの四人だけ。

先に忍に転送して食べ始めた。

それを食べながら私はヤハルさんに聞いてみた。


ヤハルさんは私が解して上げた焼き魚の身をスプーンで米と一緒に口に入れてた。

うん、そんなに美味しそうに食べてくれるのは嬉しいね。

質問するタイミングは悪かったみたいだけどね。


「・・・ん、はいシズク様、なんでございましょうか?」


食べ物を飲み込んで頬の米粒も取ったヤハルさんが私に聞き返す。

うん、外人っぽい顔立ちでクールビューティーなヤハルの頬に米粒が付いてるのがギャップがあって面白いね。


私は今、素朴に感じた疑問を口に出してみた。


「私って『成人の儀』を迎えなくてもいいんじゃないかと思うんです。

このまま魔王を倒しに行けそうですし。」


「な、何を言っているのですか!?

そんな事は無理でございます!

『成人の儀』を迎えていないシズク様はまだレベル0なのでございますよ!?」


ヤハルさんが私の言葉に驚いて吃りながら反論する。

うん、我ながらレベル0で魔王を倒せるっておかしいと思うよ。

それがゲームの内容ならね。


「レベル0ですけど『紅乙女』の騎士団員の人には勝てますし。

レガリア師匠にも魔力で強化すれば勝てますし。

戦う術が無いという訳ではないです。」


そうなんだよ。

レベル差なんて魔力で強化したら簡単にひっくり返せるからね。


「え!?

あの『竜殺し』のレガリア様を倒せてたのですか!?」


ヤハルさんも知らない私の戦果だね。

まぁ、一度も聞いてこなかったから言わなかったんだけどね。


「メカルーネ様達から加護を受け取りましたしね。」


確か『成人の儀』で渡されるはずだったんだよね、加護が。

もうメカルーネさん以外からも貰ってるんだけどね。


「ぇ?

い、いつの間にですか!?

女神メカルーネ様の加護を受け取っていたのですか!?

・・・シズク様が伝言者テル様からの加護を受け取ったとは聞いておりましたが。

もしや、伝言者テル様が女神メカルーネ様にシズク様の事を伝えていたのでしょうか?」


あら、ヤハルさんが驚き過ぎて独り言を言い始めちゃった。

うん、なんかあぶなそうだね。

目が虚になってきちゃったし、ここで爆弾を落として正気に戻そう!


「後、すでに魔王を二体も捕まえましたからね!」


ゴブリンと狼だね。


「え、魔王?

ふー。」


「あれ、ヤハルさん?

ちょ、危な!」


あれ?

なんか姿勢が崩れたと思ったらいきなり椅子から落ちそうになったから魔力で支えたよ。

ふぅ、危ないなぁ。

もう少しでヤハルさんが頭を打つところだったよ。


うん、完全に気絶してるね。


あー、もしかしてヤハルさんは魔王の事を知らなかったのかな?

それで私の言った事が頭で処理出来なくて気絶しちゃったのかも。

う〜ん、ヤハルさんには刺激が強かったみたいだね。


「静、私はヤハルさんをあっちの椅子に横にして来るよ。」


『わ、かっ、た。』


私はヤハルさんを魔力で支えながら柔らかそうなソファーみたいな椅子に横に降ろす。


それにしてもヤハルさん、胸があるね。

横になってるから見た目じゃ、分かりにくいけど実際に触ってみると凄い柔らかい女性らしい感触がある。


く〜、触れば触るほど羨ま・・・憎いね!

いっその事、この肉塊を萎ませてやる!

私はヤハルさんの胸を魔力で圧迫しながら上下左右に動かす。


「ぅ、んぁ。」


ヤハルさんの口から艶やかな声が漏れる。

私は胸の肉を脇や腹の方に動かし続ける。


うん、気絶したヤハルさんが悪いからね。

私は目の前の脂肪を分解しやすくしてるだけだから問題無い!


「ん、んぅ。」


あ、ヤハルさんの目が開きそう。

私は急いで【威嚇】を使ってヤハルさんを気絶(スタン)させた。

なんか時折、ヤハルさんの身体がビクッと痙攣してるけど無視してヤハルさんの強制ダイエットを進めた。


目線はずっとヤハルさんの目を見ながら起きそうになると【威嚇】を使ってヤハルさんを気絶(スタン)させる。


あとは汗が凄く出てるからヤハルさんのお腹に手を置いて【浄化】を使い続ける。


胸よ、小さくな〜れ、小さくな〜れ。


私は静と忍が食べ終わるまでこのヤハルさんの強制ダイエットを続けた。


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