第百八話 私、ローレイさんが捕まえた悪人を配下に加えました。
静と忍を寝かし付けて私は少しだけ二人から離れる。
そしてその間に《時空間》で防音してついでに私側の部屋に《時空間》と【結界】で覆っておく。
これでいいかな。
私は今からローレイさんが捕まえてた悪人の人を配下に加えようと思う。
ローレイさんの記憶を読んだら3桁の人を体で押し潰しては捕まえてをあの日から休まずにやってた。
そりゃ、あの子に干渉されなくても狂いそうだよね。
うん、私は悪くなかった。
後、ローレイさんが『技能図鑑』で私が持ってるほぼ全部のスキルを習得してた。
流石に狂人スキルは載せてないよ。
習得しただけで狂うからね。
【鑑定】で確認済みだからね!
あ、そうそう。
やっと【鑑定】のスキルレベルが10になりました!
やったね!
嬉しさのあまりに私に使ってみたらこんな感じでした!
ーーーーーーーーーー
シズク・サオトメ
不明
0
勇者
体力:???
魔力:???
力強さ:0
防御力:0
魔攻力:0
素早さ:0
器用さ:0
《状態》
良好
《加護》
女神メカルーネ
〈魔性特攻〉
記録者アン
〈魔法文字の作成〉
伝言者テル
〈獣の意思の理解〉
破壊者レパ
〈不変〉
技術者ニノ
〈スキルの効率化〉
生産者ロネ
〈成長〉
夢想者コル
〈???〉
《スキル》
【アッパー】レベル10・パッシブ
【苛つく羽音】レベル10・アクティブ
【オーラシールド】レベル10・アクティブ
【軍勢】レベル5・パッシブ
【月光の占】レベル1・パッシブ
【光合成】レベル3・パッシブ
【功と罪の秤】レベル10・アクティブ
【コピー】レベル10・アクティブ
【死の声】レベル10・アクティブ
【新月の住人】レベル2・アクティブ
【鋭い嗅覚】レベル2・パッシブ
【ターゲット】レベル10・アクティブ
【ダウナー】レベル10・パッシブ
【逃走拒否】レベル1・パッシブ
【遠吠え】レベル10・アクティブ
【ナイトアーマー】レベル10・アクティブ
【呪い避け】レベル10・アクティブ
【発光】レベル10・アクティブ
【フェロモン】レベル1・パッシブ
【奮い立つ獅子】レベル1・パッシブ
【フルムーン】レベル1・パッシブ
【魔性の叫び】レベル10・アクティブ
【無垢なる魂】レベル3・パッシブ
【蟲の囁き】レベル10・パッシブ
【夕闇】Lv10・アクティブ
・
・
・
《称号》
・監視者
・天駆者
・夢路の支配者
・蘇生者
・悪辣者
・神代
・無差別な多才
・勇者の母
《特性》
???
《備考》
異界の者。
異界の神。
ーーーーーーーーーー
えっと、増えた表示は《状態》《加護》《スキル》《称号》《特性》《備考》だね。
あれ?
《加護》の一番下の表記がハテナになってるね。
そういえばこの前、神界から帰る時にコルさんが、
『おれい』
って言ってたっけ?
それが加護だったわけなのかな。
ハテナ表記だけど。
う〜ん、私がコルさんの加護って効果が分からないからハテナ表記なのかな。
【鑑定】の意味がないね!
《スキル》の欄は多いね。
流石は私、半端無いね!
《称号》は今回で初めて知ったね。
あー、いや、そういえばレガリア師匠がなんか言われてたような気がするね。
ゲームとかだったら効果もあるんだけどね。
【鑑定】で分かるかな。
ーーーーーーーーーー
・監視者
多数の者の過去をスキルを使わずに調べあげた者に贈られる称号。
魔眼スキルが得やすくなる。
・天駆者
スキルを使わずに天空を駆けた者に贈られる称号。
移動に関するスキルを空中でも発動が出来るようになる。
・夢路の支配者
多数の者を眠らせ行動を操った者に贈られる称号。
対象の睡眠耐性スキルを無効にする。
・蘇生者
命を落としたが息を吹き返した者に贈られる称号。
能力増強系スキルの上昇率を2倍にする。
・悪辣者
悪意も害意も無く相手を拷問紛いな行いをした者に贈られる称号。
感情系のスキルを感情を無視して発動出来るようになる。
・神代
神の憑代となった者に贈られる称号。
宿った神の力の一部を使えるようになる。
・無差別な多才
多種多様なスキルを習得した者に贈られる称号。
本来ならば反発や相殺し合うスキルの効果を遺憾無く発揮させられる。
・勇者の母
英雄を生み出した女性に贈られる称号。
生み出した英雄からの全てのスキルが無効になる。
ーーーーーーーーーー
あー、魔王時代のスキルや狂人スキルは反映されないのかな。
監視者とか天駆者とかね。
でも想像通りで称号にも効果があるんだね。
それと《特性》?
これは何だろうね。
これもハテナ表記だから分からないよ。
最後は《備考》。
うん、そのまんまだ。
それで次にローレイさんを調べたら『技能図鑑』に載ってるスキルの全部を習得してた事が分かったんだよね。
そして今からローレイさんが捕まえた悪人をローレイさんが《時空間》で作った亜空間から連れ出して目の前に置いていく。
うん、みんなボロボロだね。
ローレイさんの記憶から見たけどローレイさん、【ナイトアーマー】で重たそうな鎧を着たまま突進したり【火の衣】で燃えながら突進したり執拗に体当たりをしてたからね。
【突撃】や【怪力】なんかで力強さを上げて【功罪の秤】と【アッパー】【ダウナー】で能力差を広げた上での攻撃だからね。
一人一人を《魔王の契約》で配下に加えていく。
後は悪人達に【ヒール】や【リフレッシュ】【リカバリー】【浄化】を掛けて魔力で作った無地の服を着せてく。
うん、だいたい身綺麗になったら記憶を読んでからあの子に洗脳してもらって指示を与えたら城下街や他の街に放す事を繰り返していく。
どんな指示を出したかって?
困ってる人を助けなさい。
街の掃除をしなさい。
これが一番多いかな。
酒に酔って暴れてたり街中で暴れていたようなチンピラやゴロツキを対象にしてる。
次に多いのは私が魔力で作った物を売りなさい。
品物は金属の塊や宝石、武器や防具。
後は配下のゴブリンの魔石とそれを元にして作った人工魔石だね。
これは窃盗をやってた人に任せた。
《時空間》でそれぞれの品物を各人に渡した袋と繋がるように設定してるし品物は自動生産されてるから売り放題だね。
最後は奴隷の買取を担当する人。
その道に詳しい人に任せる。
奴隷として使い潰されるよりも私の配下になった方がいいよね。
それぞれに役立ちそうなスキルを渡してどんどん飛ばす。
彼らの事はクリア団って呼ぼう。
罪を償う集団だからね。
後は元々の犯罪組織の人も此処に呼び出して配下にしよう。
記憶を読んだからどんな所に居るかすぐに分かるからね。
《時空間》で連れ出しては配下に加えていく。
喚いても暴れても無駄だよ。
私に目を付けられたからには逃げ出せないからね。
魔王からは逃げ出せないってね!