第百四話 私、スキルについての疑問を聞きました。
みんなで牛丼を食べ終わった後は勉強会になった。
私はウォンバットさんにスキルの事で思ってた疑問を質問していった。
静と忍とコペル君とヤハルさんはパズルを楽しんでる。
ちゃんと絵柄はIQに合わせた複雑さを準備したよ。
子供組は私が描いたアニメ絵のピースが大きくて50ピースのやり易いのを渡した。
ヤハルさんは500ピースで細くて複雑な絵柄のパズルを渡した。
うん、みんな真剣にし始めたからほっとく。
私はウォンバットさんに色々質問した。
スキルの習得条件はあるの?
スキルのレベルを上げ易い方法は?
スキルの優劣はある?
忌み嫌われるスキルは?
有能なスキルとは?
六つの属性以外にもどんな属性があるの?
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ウォンバットさんは答えられる物だけを教えてくれた。
スキルの習得条件は本人のレベルアップが絶対条件みたい。
でもただ、レベルアップするだけじゃダメみたいだね。
例えば一つのレベルを上げるまでにひたすら剣を振り続ける。
そうすると【剣術】や【スラッシュ】なんかの習得が出来る可能性が出てくるらしい。
・・・可能性であって絶対にスキルを習得が出来る訳じゃないみたい。
またクラスの成長によってもスキルを習得が出来る可能性が出てくるらしい。
クラスの成長も各クラスによって成長速度や成長方法が違うらしい。
ウォンバットさんのクラス『研究者』は実験をする事によって成長していくクラスで実験が成功しても失敗しても成長の糧になるみたい。
でも同じ実験では成長出来ないみたい。
だから今回の私の魔力の流し込みは良い経験になったって感謝してた。
うん、最近新たな実験が思い付かないスランプ状態だったらしいよ。
まぁ、息子であるコペル君の子育てをしていて気にしてなかったみたいだけど。
他にも環境や種族によって習得出来るスキルもあるけれど詳しくは分かってないみたい。
スキルのレベルを上げるのは使うしかないってウォンバットさんが断言してた。
少ない魔力を使用して発動するスキルは比較的に上げ易いと言われてる。
例えば小さい頃にウォンバットさんは毎日倒れるまで【ダークアロー】を打って今ではスキルレベルが10、最大まで上げきったって自慢してた。
そうそう、スキルレベルの見方も聞いたよ。
レベル1から3は誰でも持っていれば上げられるぐらいで普通の初級者。
レベル4から6は普通の人よりも多く使ってきた努力家な中級者。
レベル7から9はそのスキルを使い熟す程使ってきたエリートの上級者。
レベル10にもなるとそのスキルを呼吸をするかのように使える一握りの超上級者。
スキルレベルを上げると関連のスキルを習得が出来る可能性が出てくるとも言われてるからウォンバットさんも闇属性のスキル欲しさに必死に上げたんだって。
結果は【ダークボール】や相手を目潰しにする【ブラックアウト】なんかの習得が出来たらしい。
・・・【ダークアロー】のスキルレベルを上げて習得したかは分からないけどね。
スキルの優劣は基本は属性とスキルレベルと本人の能力値が関係してるみたい。
・・・体力と魔力以外の全能力値が0の私って不利って事?
ま、まぁ、スキルレベルが10だし、負けないし。
属性に気を付ければなんとかなりそうな気がする。
人に嫌われるスキルはやっぱりあるみたい。
でも原因が色々とある。
スキルの効果が周囲に不幸を振り撒く【災厄】や【天災】。
殺人鬼が愛用してたスキル【悪食】や【人族特攻】【血塗れ】【バーサーク】。
効果が残念である意味嫌われるスキルの【バグ】や【バットラック】や【アンラッキー】など。
結構の数があるみたい。
地雷スキルとかも私は習得しちゃいそうで無闇矢鱈と配下にするのを躊躇っちゃうね。
うん、殺人鬼が愛用したスキルを三つも持ってるから手遅れかもしれないけど。
他にも話してくれそうだったけどウォンバットさんも用事があるみたいでコペル君を連れて帰っちゃった。
まぁ、また今度スキルの事を聞いてみよう。