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真理を知る

眠剤も摂取し、いざ夢の世界へ、というところで電話がかかってきた。

深夜の2時頃だったろうか。


先に一つ述べておかなければいけないのだが、私が使っている眠剤の副作用として、摂取後に眠らずにいると、綺麗に記憶が飛ぶ。

その結果が書いた記憶のない日記の更新だったりするわけだ。


電話の相手は付き合いも長い友人色吉だ。

なにやらひどく怒っている。

「もう聞いてよ、ムキョーッ!」

と、そんな状態だ。

しかし、薬を飲んでから時間がたっていたので、その旨を伝えまた後日話は聞くからというような事をいうと、


「だって、もう薬飲んでるんでしょ?じゃ、どうせあたしが色々話したところで記憶飛ぶんだから聞いてくれたっていいじゃん!!!」


目からうろこ。

これはまさに真理ではないだろうか?

確かに忘れてしまうのなら、それはあってもなくてもいいことなのではないだろうか?

話を聞いたところで、明日に記憶が残っていなければ、私の中ではいつもどおりに眠剤を摂取して寝たというだけのことなのだ。

あぁ、こんな非常識な女に真理を教えられるとは。

ジャイアニズムの極地に真理があるとは夢にも思わなかった。


結局3時過ぎまでなにやら話を聞いていた気がする。

詳細は当然ながら記憶にない。


ただどうやら彼女が合コンにいって、いい男がいて2次会のあとに二人で居酒屋にいったというのにタクシー代を渡されて帰されたということが、ひどくご立腹だったらしい、という内容だったのはなんとなく覚えている。


そんな下らないことで怒って深夜に電話をかけてくる彼女を、相変わらずすげぇ女だな、と感心するとともに一言だけ言いたい。

それ以前にアンタ、



人妻だから。


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