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行きません

姉夫婦が連休中に実家にきた。

その時のことである。


知っている人間は知っているが、

私、不眠症とパニック障害を患っている。


さて、この姉がとんでもないことを言い出した。


「アンタが病気なのは、」

(いや、今は落ち着いてますけど・・・)


「小さい頃に、私がアンタの上に馬乗りになってボコボコに殴ったからに違いない。」

(そんなことしたんですか、あんたは・・・)


「きっとそれがトラウマになっちゃったんだよ!!!」

(それはただの姉妹喧嘩でしかないような気が・・・)


「だから絶対病院にいったって治らないよ!」

(いや、だから今は落ち着いてますって・・・)


「私が全部お金出すから、前世療法に行こう!いいところがあるんだよ!」



ぶっ。



その後、姉は熱く語り続けるのであった。

先ほど「私のせいだ」といった舌の根も乾かぬうちに、

「原因があるわけじゃないんだ」「前世が悪かったんだ」

「前世でも私たちは姉妹だった」「私の前世はインディアンだった」


思わず、

「その前世療法にでもいって、自分はインディアンだと調べてもらったんか」

と問うた私に姉は目を伏せながら、


「インディアンじゃなかったら嫌だから行かない...」


信憑性ゼロ。


良くも悪くも、愛情の深い姉である。

しかしまずはご自分の電波から治すことをお勧めしたい。

怪しげなものを人に勧めやがるな、と。


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