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清州同盟 壱
翌日の放課後
「ノブナガ、ホントに勝っちゃったんだね! イマガワはまだ残ってるみたいだケド、ヨシモトを倒したことは大きいんじゃないかな」
俺が部室へ入った瞬間、光秀が駆け寄ってきた。
「今川についていた徳川って奴と、同盟を結ぼうと思ってる。断る理由はないと思ってな」
今川と戦ってるらしいから、多分敵じゃないんじゃね? ってことでさ。まあ気に入らなければ、容赦なくぶっ倒せばいいさ。
「トクガワ? どんなヤツかよく分かんないケド、アンマリ怖くない人がいいな」
同盟を結ぶ相手が、怖くない方がいいなって…さすが光秀だな。
「信長! パーティ、じゃなくて宴の準備が出来たぞ」
勝家が、俺のところにまでやって来て言う。
「お前今、パーティって言っただろ。それルール違反だ、別にいいけどさ」
このゲーム内では戦国武将になりきるから、そうゆう言葉は禁止だっつうの! まあ後から直したから、まだいいかな。




