再び繋がる絆 弐
「バーカ。何男がわんわん泣いてるんだよ。もう泣かない。そう約束したの、覚えていないのか?」
クチではそう言いながらも、ノブナガはヤサシクアタマを撫でていてくれた。
「モチロンオボえてるよ。泣いてなんかないし、ナニ言ってるのさ」
ツヨがるツモリもナカった。タダボクは、ヤクソクを破りたくはナイ。ダカラソウ言っただけ。
「どこがだよ。思い切り泣いてるじゃんか。強くなるんだろ?」
ツヨくナル。ソレをボクはノブナガに誓った。ソレをボクは望んだ。チカラを手に入れることでなく、ツヨくナルコトを。
「俺よりもずっと強くなれ、お前なら出来る筈だから。だから、もう泣くな。今回で最後だぞ?」
ヤサシクヤサシク、ノブナガはボクにソウ言ってくれる。ソノヤサシイコエに、ボクはアマえたくなってシマった。
「ノブナガはボクのコト、キライになってナイんだよね。……うぅ、ゴメンナサイ。ボクはウラギ」
「違う」
ボクのコトバを遮り、ノブナガはソウ言った。デモ、チガくナンかナイ。チガわナイんだ。ボクのイシがヨワいせいで、ノブナガにメイワクをカケてしまった。
「誰かの罠だ。お前は悪くなんかない。自分を責めるな」
ソンなコト言われたって、ワルいのはボクだとオモう。ダレかのワナ、ソレもあるかもしれないケド。デモ、ボクの判断だもん。ノブナガのコト、信じるべきだった。




