表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の罠  作者: 桜井雛乃
それぞれの戦い
52/81

再び繋がる絆 弐

「バーカ。何男がわんわん泣いてるんだよ。もう泣かない。そう約束したの、覚えていないのか?」

 クチではそう言いながらも、ノブナガはヤサシクアタマを撫でていてくれた。

「モチロンオボえてるよ。泣いてなんかないし、ナニ言ってるのさ」

 ツヨがるツモリもナカった。タダボクは、ヤクソクを破りたくはナイ。ダカラソウ言っただけ。

「どこがだよ。思い切り泣いてるじゃんか。強くなるんだろ?」

 ツヨくナル。ソレをボクはノブナガに誓った。ソレをボクは望んだ。チカラを手に入れることでなく、ツヨくナルコトを。

「俺よりもずっと強くなれ、お前なら出来る筈だから。だから、もう泣くな。今回で最後だぞ?」

 ヤサシクヤサシク、ノブナガはボクにソウ言ってくれる。ソノヤサシイコエに、ボクはアマえたくなってシマった。

「ノブナガはボクのコト、キライになってナイんだよね。……うぅ、ゴメンナサイ。ボクはウラギ」

「違う」

 ボクのコトバを遮り、ノブナガはソウ言った。デモ、チガくナンかナイ。チガわナイんだ。ボクのイシがヨワいせいで、ノブナガにメイワクをカケてしまった。

「誰かの罠だ。お前は悪くなんかない。自分を責めるな」

 ソンなコト言われたって、ワルいのはボクだとオモう。ダレかのワナ、ソレもあるかもしれないケド。デモ、ボクの判断だもん。ノブナガのコト、信じるべきだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ