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恋の罠  作者: 桜井雛乃
それぞれの戦い
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再び繋がる絆 壱

 ボクがドアを開けるマエに、ノブナガが出て来てくれた。まあコワがって隠れてるなんて、ソレこそノブナガらしくないからね。

「コンナコトするツモリなかったの」

 堂々と立っているノブナガに、ボクが怯えてしまいそうだった。サスガはノブナガ、全く動じない。カッコいいな、カッコいいよね。

「じゃあ、どんなことをするつもりだったんだ」

 ドンナコトもするツモリなかったよ。今更ダレカのせいにしようとはオモワナイ。ユルしてモラえるともオモってない。タダ、ノブナガと一緒にいたいの。

「……コワかった。ノブナガがボクのコト、キライになっちゃたんじゃナイかって。デモ、コンナコトするツモリはなかったの」

 ボクはモウ、ナミダをコラえるコトで精一杯だった。

「そうか。…………お前はバカだな」

 ノブナガはソウ言って、ボクのホウにキタ。ナニされてもいい。ソウオモったカラ避けなかった。しかしノブナガのコウドウは予想外だった。

 ヤサシク抱き締めてくれたんだ。ノブナガは、コンナボクのコトを……。コノゲームはヤッパリスゴイんだね。ジッサイに触れているワケじゃナイのに、懐かしい温もりを感じていた。

「俺がお前のことを、嫌いになったりする訳ないだろ。誰よりも信頼しているから、向かってくれと頼んだんだ。でも、結果的にそれでお前を苦しめてしまった。悲しませてしまった。すまない、それは俺が悪いんだと思う」

 ハダの温かさにコトバの温かさに、ボクはナミダをコラえられなかった。

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