裏切りのとき 参
「やっと武器を取ってくれましたね。あはは、ははっはっは」
コエを上げてワライながらも、ランマルはしっかりコウゲキしてクル。
「フフッ、アハハハッ」
ナニが可笑しいのかはワカラナイ。デモボクもナンだかワラってイタ。いつの間にかノブナガはベツのヘヤに避難していたらしい。ソレだったら、気にせず闘えて嬉しいよ。
「ホンキで行くから。コロシちゃったらゴメンね」
正当防衛だもん、許してくれるよね。ノブナガにアタルシンパイがナイなら、手加減なんていらナイよね。
ソウオモったボクは、剣を左手に持ち替えた。そして右手には、ボク用に作ってモラった槍を持った。フツウの槍とは重さがゼンゼンチガウ。いくらボクだって、左手じゃ扱えないレベルだもん。
「本気を出して貰えて、僕は嬉しいですよ」
マダ余裕らしく、ランマルは微笑みソンナコトを言ってイタ。ソレにハラが立って、ボクはホンキでコロシに行ってシマった。
そしてボクが気付いたトキには、ダレもいなくなってしまってイタ。コレじゃあ、ホントウにボクは……。
そうだ! ノブナガは? ノブナガはドコにいるんだろう。ハヤク探さないと。ノブナガ、ダイジョウブなんだよね。ドコにいるんだろう。武器をしまい、ボクはノブナガを探した。
「光秀、狙いは俺か? しかし、ここまでやるとはな」




