裏切りのとき 弐
そしてツギのヒ、ノブナガとはヒトコトも話さナイままログインした。
「あれ? 今日も来たんですか。そーですか、そこまで信長さんを。だったら、僕も本気を出さなきゃですね」
ログインした場所は、モチロンノブナガのスグマエ。ダッテ昨日、ホカのトコロでセーブしなかったもん。サイゴにセーブしたコノ場所にログインするんだ。
ボクだったら数個サキのセーブポイントまでイケる。ソウシンジテノブナガは向かわせたんだろう。まあ確かに、アノヘンなヒトが来なければイケたとオモウ。
「何考えているんですか? 僕の相手なんて余裕ってことなんですかっ? 武器も使わず、集中もせず。避けてばっかりで、何をしたいんですかっ!?」
……ッ、ビックリした。アトスコシで、ランマルのコウゲキをモロに喰らうトコロだったね。にしても、サスガはランマルだね。ツヨイや。
「僕の邪魔をしないで下さい。信長さんの邪魔をしないで下さいっ! 信長さんは、僕を選んでくれたんですから」
ホンキでコロス気だ。いくらゲームとは言え、ボクもホンキを出さないといけないのかも。
「ランマルこそ、戦闘中にオハナシ? ズイブンヨユウナンだね」
そしてボクは、遂に剣を抜いてしまった。モチロンコロス気はナイから、タダの剣だよ? ボク用のトクベツな武器とはチガウ。デモランマルはツヨイから、木刀じゃなくて剣を取った。




