47/81
選択はさせない
「大丈夫なのですよね?」
ミンナ走って着いて来てくれるケド、とっても不安そうだった。ソリャそうだよね。ボクダッテ不安だもん。ミンナダッテ、不安に決まってるよね。
「ダレかのサクだよ、きっと。ソウでもなきゃ、ゼッタイ可笑しいもん」
うん、サクリャクかナニかだよね。ノブナガ、ボク、コワいよう……。
「明智軍の謀反にございます!」
ボクが帰ったら、ソンな叫び声が聞こえてキタ。ウソだよね? ボクは裏切ったりとか、ソンなつもりはナイよ。
「光秀さん、どーゆーおつもりですか? 僕、悲しいですよ。光秀さんがこんなことするなんてね」
待っていたかのように、ランマルがボクに飛び掛かってキタ。睨んではいないケド、カワイらしさのカケラもナイ表情だった。キモチワルく微笑むランマルを見ていると、ボクはナンだか可笑しくなっていって……。
「……五月蝿いよ。ボクはノブナガにヨウがあるんだ。ソコをどいて」
ナンでボクとランマルが闘わなくちゃ。




