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選択をして 壱
「ノブナガ!」
ボクが行くと、ノブナガはトテモオドロいているヨウだった。デモ命令違反だし、オドロかれナイ方がダメだよね。
「ヘンなヒトが、ヘンなコトを言ってクルんだ。ソレにノブナガ、どうしてあんなテガミ。ノブナガらしくナイよ。ボクのこと分かってるノブナガらしく」
フシギそうなカオをしている。オコっているような表情は見えない。タダソノ分、ランマルがモノスゴくボクのコトを睨み付けている。ワルいのはボクだから文句は言わナイケドね。
「変な人? どうゆうことだ。それに手紙って何の話だよ」
コノ様子を見ると、ノブナガからのテガミじゃなかったのかも。
「もっと急げ、という手紙ですか? 信長さんらしくないだなんて、僕はそう思いませんけどね。裏切り者やルールを反する人には容赦ない、僕は信長さんをそう思います」
アレ? ソンなコトはなかったみたい。にしてもランマル、表情が冷た過ぎる。カワイらしさは全くなく、タダ睨み付けていた。




