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目覚めの頃 壱
ダカラ、ランマルはナニを言っているのさ。
「信長さんは僕の恋人なので、絶対手を出さないで下さいね」
ノブナガのコイビトはノウじゃないの? そもそも、ランマルはカワイイケドオトコなんでしょ? イミがワカラナイね。
「蘭丸、何また変なこと言ってやがる。俺には彼女だってちゃんといるぞ? 冗談でもそんな怖いこと言わないでくれ」
またってコトは、マエにもノブナガには言っているってコトなんだよね。
「じょーだん? 何言ってるんですか、信長さん♡」
ダイジョウブなんだよね? ランマルが、かなり変わったヒトに見えてキタよ……。
「僕は信長さんを愛しているんですよ? そして信長さんも僕を愛してくれている筈です。信長さん、言ってくれたじゃないですか。僕にプロポーズ、してくれましたよね? あれはプロポーズですよね、絶対」
ノブナガ、ランマルにプロポーズなんてシタの? ソレで、小学生プレイヤーなんてね。
「プロポーズじゃないからっ! 五月蝿いなぁ」




