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恋の罠  作者: 桜井雛乃
明智光秀の戦い
37/81

目覚めの頃 壱

 ダカラ、ランマルはナニを言っているのさ。

「信長さんは僕の恋人なので、絶対手を出さないで下さいね」

 ノブナガのコイビトはノウじゃないの? そもそも、ランマルはカワイイケドオトコなんでしょ? イミがワカラナイね。

「蘭丸、何また変なこと言ってやがる。俺には彼女だってちゃんといるぞ? 冗談でもそんな怖いこと言わないでくれ」

 またってコトは、マエにもノブナガには言っているってコトなんだよね。

「じょーだん? 何言ってるんですか、信長さん♡」

 ダイジョウブなんだよね? ランマルが、かなり変わったヒトに見えてキタよ……。

「僕は信長さんを愛しているんですよ? そして信長さんも僕を愛してくれている筈です。信長さん、言ってくれたじゃないですか。僕にプロポーズ、してくれましたよね? あれはプロポーズですよね、絶対」

 ノブナガ、ランマルにプロポーズなんてシタの? ソレで、小学生プレイヤーなんてね。

「プロポーズじゃないからっ! 五月蝿いなぁ」

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