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ノブナガの為に 弐
「教えてくれないなら、ボクは調べさせて貰うね」
ムダな時間は使いたくないケド、ココにエライヒトがいるかもしんナイから仕方ナイよね。でも、急いで行かないとだと思うの。ノブナガが待ってる。
「キミがココで一番エライヒト? ダッタラ、おハナシ聞いて欲しいんだケド」
やっと辿り着いたトコロにいたヒトに、ボクは期待を込めてソンナコトを問い掛けてみる。
「どっから来やがった、クソ」
へえ、コンナにクチワルく設定されてるNPCもいるんだ。
「ノブナガのトコロだよ。おハナシしにきた」
ナンかエラそうにしてるし、コノヒトがエライヒトナンだよねきっと。
「信長? 聞くだけ聞いてやろう」
アッ、意外とヤサしいかも。でも大人しくおハナシ聞いてくれなかったら、チョット懲らしめてからおハナシ聞いて貰うダケだけどね。
「ナガマサを攫ったの。ソレでさ、戦いをオワらせてくれれば帰してアゲル。ダカラさ、おネガイ。ボク、アザイを滅ぼしたりしないから」




