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恋の罠  作者: 桜井雛乃
お市の方の戦い
19/81

金ヶ崎の退き口 参

「どうもしないよ、心配しないで。茶々、初、あっちで遊んでいなさい」

 長政様は優しくそう言って、二人の頭を撫でてあげた。

「「はい」」

 二人は嬉しそうに笑って、揃って返事をすると走り去っていった。

「あたしは浅井家に嫁いだんだから、もし戦争になったらお兄ちゃんとだって戦うよ。でもやっぱり、そんなことになって欲しくはない……」

 お兄ちゃんと長政様でどっちを選ぶかで言ったら、当然あたしは長政様を選ぶ。どんなに浅井家がピンチになったって、あたしは長政様のことを信じ続けるんだからっ。

「何があったって、それを阻止して見せよう。市の為、茶々と初の為に……」

 そう言った長政様は、いつも以上にカッコ良く見えた。

「ありがとう。でも長政様、無理はしないでね? お義父さんとも仲良く、だからね。…………長政様、怖いよ」

 でも長政様が大反対でもしてお父さんと戦う、ってことにでもなったら今のあたしと変わんないもんね。家族で戦うなんてことは、よくないことに決まってる。

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