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恋の罠  作者: 桜井雛乃
お市の方の戦い
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金ヶ崎の退き口 壱

 あたしはこのお義父さんとの関係も保って、長政様と一緒にゲームを楽しめると思っていた。てか、何で……何でなのよ……。

 女性のあたしも戦に参加させて貰ったりして、何だかんだ楽しくしていた。現実リアルを忘れるくらい、ゲーム内での出来事は楽しくって仕方がなかった。

「市、すまないっ! 本当にゴメン」

 いきなり長政様が、あたしに土下座して謝って来た。意味分かんない、どうゆうことなの? 長政様が、いつ謝るようなことしたってのよ。

 え? 全く心当たりがないわ。何よ、何なのかしら。何かな、やっぱり分かんない。

「父上が……、父上がさ……」

 お義父さんがどうしたってのよ、ねえ!? 長政様は暫くしてから、やっと口を開けてくれる。

「信長君のことを裏切ろうと、そう考えてるかも……しれないんだ。確かな話じゃあないんだけど、朝倉義景あさくらよしかげって人の味方するとか? そんなことを、聞いちゃって……さ」

 お兄ちゃんを? でもあたしは、そしたらあたしはどうなるのさっ! 訳分かんない。

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