17/81
金ヶ崎の退き口 壱
あたしはこのお義父さんとの関係も保って、長政様と一緒にゲームを楽しめると思っていた。てか、何で……何でなのよ……。
女性のあたしも戦に参加させて貰ったりして、何だかんだ楽しくしていた。現実を忘れるくらい、ゲーム内での出来事は楽しくって仕方がなかった。
「市、すまないっ! 本当にゴメン」
いきなり長政様が、あたしに土下座して謝って来た。意味分かんない、どうゆうことなの? 長政様が、いつ謝るようなことしたってのよ。
え? 全く心当たりがないわ。何よ、何なのかしら。何かな、やっぱり分かんない。
「父上が……、父上がさ……」
お義父さんがどうしたってのよ、ねえ!? 長政様は暫くしてから、やっと口を開けてくれる。
「信長君のことを裏切ろうと、そう考えてるかも……しれないんだ。確かな話じゃあないんだけど、朝倉義景って人の味方するとか? そんなことを、聞いちゃって……さ」
お兄ちゃんを? でもあたしは、そしたらあたしはどうなるのさっ! 訳分かんない。




