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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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いぶちきん。

いつものバス停にて――


「2ねんたつアイフォンにタッチパネルそ〜さフノ〜になるモンダイがはっかくっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に驚く!


「ふむふみゅ〜……おもに2ねんモノのキシュにハッセ〜する。まずタッチそ〜さがはいりにくくなり、うすいグレ〜のセンがはいったらタッチパネルがカンゼンにつかえなくなるっ⁉︎ それはこまるなぁ〜……siriニュ〜リョクしかできなくなっちゃうし……」

そんな事を呟きながら続きを読み進める。


「このゲンショ〜はTouch Disease――つ〜しょ〜タッチびょ〜とよばれ、げんざいはユウショ〜シュ〜リになる。いっせつには、ペラペラでよくまがるホンタイがタッチパネルをニンシキする、チップとロッジクボ〜ドにダメ〜ジをあたえたのではないかとカイハツシャはコメントかぁ〜……ホントによくまがったもんなぁ〜……」

イブキは『U』になってしまった先代スマホの無惨な姿を思い出す。


その隣では――


「フライドチキンの匂いがする日焼け止めクリ〜ムっ!」

月夜が背後に「キター!」という文字を浮かべながら瞳を輝かせる。


「前にフライドチキン味のマニュキュアを出したトコと一緒のトコかぁ〜……でも、マニュキュアならともかく日焼け止めクリ〜ムじゃなぁ〜……」

と、呟く月夜の視線の先には小麦色のイブキの肌が目にはいった。


「ねね――」


「ん〜?


「アンタ、これ以上日焼けしないようにこれ塗れば?」

そういってスマホ画面を見せる。


「フライドチキンのひやけどめクリ〜ム? なんかアブラでギトギトになりそ〜」

と、素直に嫌そうな表情をする。


「いやいやいや、それで、もしよかったらウチにもひと舐め――もとい一口」

月夜はイブキの二の腕を人差し指で『プニプニ』突きながら、


「……月夜……めがこわいよ」

その夜、月夜にフトモモを齧られる夢を見るイブキだった。

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