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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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はしご。

 いつものバス停にて――


「かっぱ寿司の油ソバが大人気で販売休止にっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に喰いつく!


「そんなに人気だったのか……ええ~っと……なになに~。休止に理由はタレの供給が追い付かず、専用の特製ダレの増産は現時点でむつかしいかぁ……食べられないとわかると無性に気になるわね」


「おとといまではスシロ~がウニ100えんだから、ウニウニいってなかった?」

 月夜の呟きを聞きつけて、そんな事をイブキ。


「あれはアレ――これはコレよっ! 油ソバとウニじゃぜんぜん方向性も質も違うもの。販売休止になるんだったら、スシロ~いったあとにかっぱ寿司へ行ったわっ!!」

 握り拳でそんな事を言う月夜に、


「おスシやさんハシゴっ!?」


「すればよかったかな~って、休止になちゃった今じゃどうしようもないケドさ」

 悔しそうにそう言う月夜に、


「月夜ってさ~ときどきバカだよね」

 イブキが呆れ顔のままそういうのだった。

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