おひとりラ~メン。
いつものバス停にて――
「う~ん……E3でヌマちゃったな~……カンゼンにでおくれちゃったよ~」
イブキが困惑した表情のまま、スマホでゲ~ム情報を見ながらぼやく。
「おっ! でんせつのゲ~ム『スペランカ~』がムリョ~はいしんっ! こ~ゆ~アクションものやってきをまぎわせるのがいいのかもね~」
そんな事を言いながら、スマホ画面では操りにくそうなドット絵のアクションゲ~ムを器用に遊び始めるイブキ。
「女子大生が一人でラ~メン店に行けるかアンケ~ト?」
月夜がオシャレ系ニュ~スの中にあった、そんな記事に興味をもつ。
「月夜はひとりでいくの?」
呟きを聞きとめたイブキが尋ねてくる。
「ウチ? ウチは――」
口元に一指し指を充て、少し思案顔になると、
「ウチは人と行くことのが多いかな?」
「そなんだ」
「アンタは?」
「イブキさん? イブキさんはね~――はいりにくいかな~」
「そう?」
「うん。なんかオトコのヒトばっかしってイメ~ジあるし、そのなかにはいっていくのは……ちょっとためらちゃかも……?」
「そんな事きにすんのね」
「月夜はきになんないの?」
「ウチは良い匂いしてると、フラフラっとはいってて気が付くと食べてるって事のが多いかな?」
「なんか月夜ホイホイみたいだね」
「人を黒いアレっと一緒にしないでよっ!」
そこは全力で否定する月夜だった。




