表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
883/4321

お〜もり。

いつものバス停にて――


「う〜ん……大盛り無料のお店で残す是非かぁ〜……」

月夜が話題としてピックアップされたそんなスレッドを見ながら、


「残すのはあまり褒められた事じゃないケド、初めて入ったお店じゃ大盛りの量はわかんないしなぁ〜……」


「はじめてのトコでオ〜モリとかたのむの? おいし〜かど〜かもわっかんないのに?」

月夜の呟きを聞き止めたイブキが首を傾げながら訪ねてくる。


「確かにマズ……口に合わなかったら……」


「でしょ、でしょ!」


「でも、大盛りにしても値段一緒なんだよっ!」


「え~! あんまりおいしくないのにいっぱいあるとイヤじゃないの?」


「?」

 イブキの言葉をまるで理解できないといった表情の月夜。


「えっと……だって値段一緒なんだよ」


「うん。でもマズくてリョ~がおおいとクツ~になんないの?」


「苦痛? なんで味と量はまた別の話しでしょ?」


「ベツなのっ!?」


「いっぱいあるとうれし~じゃない!」


「そ、そうかな?」

 月夜のあまりにもキッパリした言葉に若干、自信がなくなるイブキ。


「口に合わなくてもいっぱいあるだけでうれしくない?」


「……うれしくない……とおもうけど……」


「あぁ……あんまり美味しくないケド、いっぱいある! 素敵!!――って」


「……なんないかな」


「う~ん……そっか~」


「そのまえにさ月夜」


「なに?」


「たべきれなくてのこしたコトあんの?」


「ないっ!」

 自信たっぷりにそう言い切る月夜だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ