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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
875/4322

月ラ。

いつものバス停にて――


「ゴジラおもしろいのかな?」

イブキが映画のレビュ〜を見ながら、


「あんまし、くわしくないけど『あんぎゃ〜』って、さけんであばれて、マチこわしてるイメ〜ジしかないんだいなぁ〜イブキさんには」

スマホ画面から目を離してポツリを洩らす。


「なんか随時ザックリしたゴジラのイメ〜ジね」


「あとあと――ジエ〜タイがやたらよわいっ!」


「実際にはそんなに弱くないと思うケド、なぜか自衛隊って巨大怪獣に弱いイメ〜ジがあるよね〜」


「よくタイムスリップもしてるしねっ!」


「全部、創作物の中だけのイメ〜ジなんだケドさぁ〜」


「あっ! イブキさんのおと〜さんはゴジラみながらセンシャとかコ~ゲキヘリのカイセツしてたよ」


「一緒に映画見に行くと、ツライなぁ~そ~いう性格の人」

 月夜が呆れ顔で、


「でも――」


「ん?」

 イブキがふと何かを思い付いたような表情になると、


「『あんぎゃ~』っていいながらおおあばれするのって、なんか月夜ににてるよね~」


「……ウチは生まれてこのかた「あんぎゃ~」なんって言った事、一回もないわよ」

 と、いう抗議の声も脳内でゴジラの顔に月夜の顔をはめ込んだ雑コラのような『月ラ』の姿を想像しているイブキの耳には届かなかった。


「なんか……かっこいい!」

 期待に満ちた瞳で月夜を見詰めるイブキ。


 その後、月夜が「あんぎゃ~」と言ったかどうかは二人だけの秘密。

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