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はやり。
いつものバス停にて――
「ショクシツたいお〜Tシャツ?」
イブキがゲ〜ム情報の中にあった、そんな品物に興味を示す。
「職質対応って……『ニヤニヤしてるのは妄想してるだけで現実の何かを視界入れてるワケじゃありません』とかプリントされてるTシャツ?」
月夜が銀ダコの食べほ〜だい情報をチェックしながら口を挟んでくる。
「ちかいっ! せ〜かいは『カソ〜く〜かんでモンスタ〜さがしてるだけ』ってゆ〜プリントでした」
「流行りに乗った感じね〜」
月夜が半ば呆れながらそう洩らす。
「ハヤリもんショ〜ホ〜だね。でもさ――」
イブキがふと思いついたような表情で、
「ん?」
「このふくきてるほ〜が、ゼッタイにショクシツされるカクリツあがるよね」
「そ〜ね。おまわりさんホイホイだね」
そう言って同意する月夜だった。




