こ~ん。
いつものバス停にて――
「ニホンのド~ブツビョ~インもポケモンGoたいさく? ほえ~……まだアプリのダウンロ~ドもはじまってないのに、そんなコトするトコもでてきたのか~」
イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事を読みながらむつかしい表情をする。
「あんましイヤなジョ~ホ~ばっかしながれると、ますますニホンでのコ~カイがおくれちゃうよも~……」
イブキが頬を膨らませて不満そうに洩らす。
「あっついわね~」
月夜が手でほっそりとした首筋に風を送り込む。
「かえりにアイスでもたべてく?」
イブキがスマホ画面を見せながら、
「いまサ~ティワンでアイスとカキご~りのがったいしたやつやってんだよっ!」
イブキが『クラッシュアイス』なる物の画像を見せながら、
「う~ん……」
それになにやらむつかしい表情を浮かべる月夜。
「もっと……こう……パンチの力のある物が食べたいわね……」
「……アイスにパンチりょくもとめんだ」
「――こ~ゆ~のがイイっ!」
月夜がスマホ画面を見せると、
「なにこれ?」
「見たまんまよ」
「ト~モロコシのうえにソフトクリ~ムのってんだけど……」
「そそ。バタ~醤油焼きモロコシクリ~ムっ!」
「これがパンチりょく?」
「うん。パンチ力」
嬉しそうな表情で頷く月夜に理解できないモノでも見るかのような視線を送るイブイだった。




