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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
853/4321

ご〜

いつものバス停にて――


「ふ〜みゅ……」

イブキがそんな声を洩らしながら、赤くなった首筋の虫刺されをポリポリと掻く。


「アメリカでPokemonGOがだいヒットちゅ〜かぁ〜……はやくニホンでもダウンロ〜ドできるようになんないかな〜」

ゲ〜ム情報を読みながら『ぺちん!』と脹脛にとまっていた蚊を叩く。


「そんなに人気なの?」

月夜がスマホで『カルビ専用ごはん専用カルビ』といった謎商品のレビュ〜を見ながら、聞いてくる。


「よっかで750マンダウンロ〜ドだって」



「ふ〜ん……そんなにすごいの?」

あまり関心なさそうに尋ねる。


「スマホのカメラモ〜ドないにARでモンスタ〜がヒョ〜ジされてから、それをつかまえるんだってさ〜プレイど〜がみるかぎりじゃおもしろそ〜だったよ」

少し興奮ぎみそう言うイブキに、


「捕まえてど〜すんの?」


「ど〜おって……」


「食べるの?」


「それはべつのゲ〜ム……」

温度差を感じずにはいられないイブキだった。

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