ぼとむず。
いつものバス停にて――
「秋にスイ~ツ200種類を食べほ~だい! スイ~ツマラソンを開催っ!! いいじゃないっ!!! 夏がおわってもいいイベントがあるって事なのね~」
月夜はマラソンそっちのけで200種類のスイ~ツを食べまくっているイメ~ジを想像しながら呟く。
「女性の参加者は約6割かぁ~……もっといそうなのにな」
月夜がそんな事を呟いている隣では、
「これは……」
テクノロジ~系ニュ~スをみていたイブキは唐突にそんな声を洩らす。
「VRでジツゲンするんだぁ~……あのロボにのれんだ~」
イブキがスマホ片手に嬉しそうにそう言う。
「なになに? エ〇ァかなんかのイベント?」
ロボという単語を聞きとめた月夜が口を挟んでくる。
「うん? スコ~プドッグだよ。」
「スコ~プ? 犬???」
月夜はスタ~ライトスコ~プを付けたシェパ~ドの姿を思い浮かべる。
「すっごいよね! ア~マ~ドトル~パ~だよっ!! バンナムのVRでケンキュ~シセツでいっかい700エンでできんだって!!」
「そ、そうなんだ」
「すっごいよね! イブキさんスコ~プドックのったらゼッタイ『イブコ』ってなのるよ、かたあかくしちゃうよ!! レッドショルダ~だよっ!!!」
「スコ~プドックに乗る?」
月夜はシェパ~ドに跨ったイブキを想像する。
「となりのキョ~タイのヒトとたたかえんだよっ!! スッゴいでしょ!!」
「いや、もうなにがなんだかサッパリ」
頭を混乱させながら、そう言う月夜だった。




