ひゃくまんえんチャレンジ!
いつものバス停にて――
「「う〜ん……」」
イブキと月夜、二人は全く同じ姿勢――スマホを片手に眉間にシワを寄せそんな呻き声をあげている。
「オトメメロンのメロンパン――たべたいけど、イバラギげんて〜かぁ〜……ちょっととお〜いな……」
と、いうイブキの悩みと、
「う〜……夏コミまでそう日がないのに軍資金がぁ……」
と、いう月夜の悩み。
「バイト増やそっかなぁ〜……あ〜! でも、ウチ受験生だし……」
「ん? てっとりばやく、かせげるホ〜ホ〜あるよ」
月夜の言葉にそう反応するイブキ。
「うわぁ……すっごい胡散臭い……」
月夜がものすっごいイヤそうな表情で、
「一応言っとくケド、痛いのと危ないはダメだかんネっ!」
「ダイジョブ、ダイジョブ」
「あっ! え、エッチなのもダメよ」
「ダイジョブ、ダイジョブ。LINEのウンエ~がね――」
「うん」
月夜はあまり期待せずも付き合う。
「LINEアプリのゼイジャクセ~をみっつけて、ホ~コクすると、100まんえんもらえんだってさ~」
「……いや……ウチそなんなにわかんないし……」
あまり期待してなかったとはいえ、ガックリと落ち込みながらそう言う月夜だった。




