ひやちゅ〜
いつものバス停にて――
「あさからポテチ? ポテチト〜ストあじとギュ〜ニュ〜あじがとうじょ〜」
イブキが新作のお菓子情報を見ていると、そんな変わり種な記事が目にとまった。
「このふたつをコ〜ゴにたべれば、ト〜ストとギュ〜ニュ〜をたべてるかんじに――なるかな?」
二つのポテチ画像を見ながら首を傾げるイブキの隣では、
「冷やし中華はじめましたってお店も増えてきたなぁ〜」
月夜が行きつけのラ〜メン屋店長のフェイスブックを覗きながら限定メニュ〜を見ながら洩らす。
「イブキさん、ひやチュ〜のすっぱいかんじがど〜もすきになんないだよね〜」
突然、口を挟んでくるイブキ。
「あら? あれがイイんじゃない! さっぱりしてて――って、イブキはゴマだれ派なんだ?」
「う〜ん……どっちかってゆ〜とね……でも、あんまりたべないかな、ひやチュ〜。月夜はどっちなの?」
「ウチ? ウチは――」
少し考えてから、
「最初は醤油ダレとマヨで頂いて、半分食べたトコで胡麻ダレ投入して――うん。どっちも好きかなっ!!」
そう言って瞳を輝かせる月夜に「だよね~」といった表情をするイブキだった。




